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愛犬・愛猫の肥満を防いで健康を守る!飼い主様が知っておきたいポイントは??

神奈川県秦野市・伊勢原市・平塚市・中井町・二宮町・小田原市のみなさまこんにちは。
神奈川県秦野市のみかん動物病院、愛玩動物看護師の若月です🍊

 

ぽっちゃりしたワンちゃんやネコちゃんの丸い姿は見ているだけでほっこりと心が癒されますよね。私もついぽちゃ犬さんぽちゃ猫さんのお腹あたりのお肉をぷにぷにと触りたくなってしまいまいます…。

太っているのは可愛い!太っていても病気じゃない!…そう思う飼い主様も多くいらっしゃいます。
ですが肥満になると健康に悪影響を及ぼし、病気にかかりやすくなってしまうのです💦

例えば糖尿病・心臓病・関節炎・膝蓋骨脱臼・椎間板ヘルニアなど。犬の場合は肥満が原因で呼吸困難を起こす子もいます
そのため適正な体重を維持することは、愛犬や愛猫が長く健康的な生活を送るために非常に重要になるんです☝❕

そこで今回は、犬と猫の肥満の原因、効果的な健康管理方法、そしてご家庭での注意点について詳しく解説していきますね!

 

【🍖うちの子って肥満??セルフチェックしてみよう!】

まずは日頃の行動をチェック👀!

✅1歳の時よりも体重が重い
✅人間と同じものをよく食べる
✅ペットの適正な体重を知らない
✅1日の食事量を決めていない
✅歩きたがらない
✅避妊・去勢手術をしている
✅「コロコロしていて可愛い」と言われたことがある
✅階段の昇り降りができなくなった
✅お腹のへこみ・腰のくびれがない

…これ、ひとつでもあてはまったら要注意です⚠

 

ほんのちょっとの体重の変化でも、ワンちゃん(特に小型犬)やネコちゃんにとっては実は大きな変化になります。

例えば3kgのワンちゃんが3.7kgになった場合。人間に置き換えると、58kgだった体重が71.5kgに増えたことになります…😲💦

犬猫の5kgが人間でいう50kgだとしたらどうでしょう…?もし0.5kg増えて5.5kgになった場合、人間に置き換えると55㎏になったのと同じこと。
1㎏増えて6㎏になったのであれば人間だと10㎏増えて60㎏になったのと同じこと…😲💦

そして理想体重の目安はその子が1歳頃の体重と言われています。
みなさんのワンちゃんネコちゃんはいかがですか…??

 

【🍖肥満の原因とは??】

肥満は多くの場合『過剰なカロリー摂取』『不十分な運動』によって引き起こされるのですが、その背景にはさまざまな要因が存在します。

 

<食事のカロリー過多>

犬や猫は、年齢や品種によって必要とする栄養素が異なります。
高カロリーで栄養価の低い食事やおやつ、人間の食べ物を与えすぎることが原因で肥満になることがあります。
特に、避妊や去勢手術を受けた後は太りやすくなるため、若くても注意が必要です。

 

<運動不足>

毎日の適切な運動はカロリーを消費して肥満を防ぐのに役立ちます。
しかし、室内飼育でお外に行かない場合やお散歩時間が短い場合、猫の運動を促すキャットタワーやおもちゃが少ない場合は、肥満になりやすい傾向がありますので、日頃から運動する習慣をつけるといいですね💪

 

<加齢による代謝の低下>

年を取るにつれて犬や猫も自然と代謝が低下し、運動量も減ってくるため、若い頃と同じ食事のままだと肥満になりやすくなります。
必要に応じてシニア用フードへ切り替えてみましょう。
気になる方はぜひご相談ください✨

 

<病気>

甲状腺機能低下症副腎皮質機能亢進症といった特定の病気の場合は、食事や運動量に問題がなくても太ってしまうことがあります。

 

【🍖肥満にならないための健康管理方法とは??】

愛犬と愛猫の健康を守るためには、肥満の予防と健康的な体重の維持が非常に重要です。

美味しそうに食べる姿がかわいくて…
おやつを貰った時の嬉しそうな表情が好きで…
たくさん食べてくれるのが嬉しくて…

分かります!とってもわかるんです!!
ですが、ちょっとした食べ物が実はビックカロリーなんですよ…💦
例えばワンちゃんにクッキー1枚あげたとしたら、人間だとハンバーガー1個分のカロリーに…
ネコちゃんに魚肉ソーセージを1/3本あげたとしたら、人間だとショートケーキ1個分のカロリーに…💦

 

なのでまずは食事管理から始めましょう!
年齢や活動レベルに応じた適切なフードを選び、推奨される給餌量を守ることが第一歩!
人間の食べ物や高カロリーのオヤツは肥満を招く原因になるため、これらは極力避けて、犬や猫専用の低カロリーで栄養価の高いおやつを選びましょう☝

ただし、いきなりフードやおやつすべてを制限し過ぎるのはワンちゃんネコちゃんにとってもストレスに…⚡
徐々に徐々にで大丈夫です。まずは増え続けていた体重がそれ以上増えずにキープできるところから。それだけでも大きな成果ですから👏

そして今まで与えていたおやつや、フードにトッピングしていた食材を見直したり減らしたり止めてみたり。おやつだけでもダイエット用のトリーツに変えてみるなど…。そうするだけで体重がぐんぐん減る子も多いです!
もっともっと頑張りたい!という子は、病院にダイエット用フードがありますので、ぜひご相談くださいね!サンプルもお渡しできます!

 

そして運動の重要性も忘れてはなりません!!
犬は毎日の散歩や遊びを通じて十分な運動をすることが大切です。
小型犬だから運動は必要ない…そう思う方もいらっしゃいますが、実は小型犬であっても運動って大事!!
そしてこれから梅雨の時期に入るので、お散歩になかなかいけない日も増えてくると思いますが、そんな時は室内遊びを積極的に取り入れてみましょう!

猫の場合は、室内での活動を促すためにおもちゃやキャットタワーなどを用意し、遊びを促しましょう。
キャットタワーはあるんだけど全然登ってくれないのよね…💦という場合は、キャットタワーの上をご飯スペースにすることで、食事の度に登ってくれるようになるはず!ただしいきなり最上段に置くのではなく、下の方から徐々に…にしましょうね!

 

<関連記事>
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猫のダイエット|屋内で出来る運動について

 

あとはワンちゃんネコちゃんの健康状態のチェックが重要!
動物病院で定期的に健康診断を行い、体重の変動や体格のチェックをすることで、肥満の兆候を早期に発見し、必要な場合には適切な対策を講じることができます。

 

【🍖お家ではどんなことを注意したらいいの??】

愛犬や愛猫の健康を守るためには、日常生活の中でいくつかの点に注意する必要があります。
最も基本的なステップとして、まずは体重と体型を定期的にチェックすること!犬や猫はたとえ同じ品種であっても個体によって差があります。
そのため、特定の体重を超えたからと言って肥満と判断はできないのです。

愛犬や愛猫が理想的な体重範囲内にいるか、または肥満の傾向にあるかを判断するのに『ボディコンディションスコア(BCS)』という数値が用いられます。
BCSは1から5までの段階で表され、以下のように区分されますので、ぜひおうちの子がどの段階にいるのか、参考にしてみてくださいね!

 

🔹BCS1…痩せすぎ
肋骨が脂肪に覆われておらず簡単に触ることができる。腰部の脂肪がなく、骨格がくっきりと浮き出ている状態。横から見るとお腹のへこみが深く、上から見るとくびれで極端な砂時計型をしている。

🔹BCS2…やや痩せている
肋骨はごく薄い脂肪に覆われていて簡単に触ることができる。腰部の脂肪もわずかで、骨格が浮き出ている。横から見るとお腹にへこみがあり、上から見ると顕著な砂時計型をしている。

🔹BCS3…理想的な体型
肋骨は薄い脂肪に覆われていて触ることができる。腰部は薄い脂肪に覆われていてなだらかな輪郭をしており、骨格も触ることができる。横から見ると腹部にへこみがあり、上から見ると適度なくびれがある。

🔹BCS4…やや肥満
肋骨は脂肪に覆われていて触ることが難しい。腰部にはやや厚みがあり、骨格はかろうじて触ることができる。横から見た際の腹部のへこみや、上から見た際の腰のくびれはほとんどなく、背中がわずかに横に広がっている

🔹BCS5…肥満
肋骨は脂肪に覆われて触ることが非常に難しい腰部には厚みがあり骨格には触れない腹部は張り出して垂れさがっており、上から見た際には腰のくびれがなく、背中は広がり平らになっている状態。

画像引用元『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』
(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide/pdf/full.pdf)

 

…いかがでしょうか??
BCS4~5にあてはまる!という子は、ダイエットを検討した方がいいかもしれません…💦

そして1回のご飯量をしっかり決めること。それをご家族間で共有すること。

フードを与える人によって1回に与える量がバラバラだったり、気付かないうちに日々少しずつ1回量が増えていた…なんてことが実は少なくないです。
理想はしっかりグラム数を量って与えること。あとはこのカップすりきり1杯!という風に決めちゃうこと。
そうすることで与えすぎ、与えなさすぎがわかるようになります。

さらに愛犬や愛猫の普段の行動にも注意を払うことが大切です!
例えば、異常な食欲や運動量の減少は、潜在的な健康問題のサインである可能性がありますので、すぐに獣医師にご相談くださいね。

 

【🍖さいごに】

犬と猫の肥満は、単に見た目の問題ではなく健康への深刻な脅威となり得ます。
適切な食事、充分な運動、定期的な健康診断を通じて愛犬や愛猫が健康で幸せな生活を送るためのサポートをしていきましょう!

 

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