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はじめての愛猫を迎えよう!準備から慣らし方までの完全ガイド
神奈川県秦野市・伊勢原市・平塚市・中井町・二宮町・小田原市にお住いの皆様こんにちは!
神奈川県秦野市のみかん動物病院、愛玩動物看護師の若月です🍊
新しい家族として猫を迎え入れることは、とても喜ばしく特別な瞬間です😌
しかしその一方で、大切な命を預かる責任も伴います。
猫を迎え入れる際は焦らずゆっくりと環境に慣れて行けるように見守ってあげることが大切になります。猫は独立心が強く自分のペースを大切にする生き物なので、犬とは異なるアプローチが必要です。
そこで今回は、はじめて猫を迎える方に向けて、充実した新生活のためのポイントをわかりやすくご紹介しますね😉
■目次
1.猫を迎え入れる前の準備
・食器
・トイレ用品
・消臭スプレー
・爪とぎ
・キャットタワー
・ケージ
・ベッドやブランケット
・おもちゃ
・フードとおやつ
・ブラシや爪切り
2.猫を迎える当日の心得
└必要なものや移動中・帰宅後の注意点とは?
3.新しい環境への慣らし方
└無理なく慣らす為にできることや・お家環境の注意点
4.猫にトイレを覚えさせるにはどうしたらいいの?
└猫が好むトイレの環境とは?設置場所はどんなところがいいの?
5.猫との信頼関係の構築
└猫とコミュニケーションを取るコツとは?
6.基本的なしつけの考え方
└トイレトレーニング・爪とぎ・カーテンに登ってしまうのを防ぐ方法
└“猫をしつける”という考え方のポイントとは?
7.健康管理と獣医師との関係作り
└ワクチン接種時期・ノミやマダニの予防・かかりつけ病院を選ぶポイントとは?
8.よくある問題とその対処法
└発情期の鳴きやマーキングについて
9.さいごに|“猫を飼う”ということ
【🐱猫を迎え入れる前の準備】
猫を迎え入れるにあたって、事前に準備しておくべきものは以下の通りです!
✅食器
✅トイレ用品
✅消臭スプレー
✅爪とぎ
✅キャットタワー
✅ケージ
✅ベッドやブランケット
✅おもちゃ
✅フードとおやつ
✅ブラシや爪切り
それぞれについて、詳しく解説していきます😉
✅食器
フード用と飲水用の2つが必要になります。
用意するにあたって押さえておきたいポイントは食器の材質!
猫は食器の材質にも好みがあると言われています。
1番人気は陶器の食器。2位はプラスチック製。最下位はステンレス製のものとなります。
特にステンレス製の食器は、ご飯を食べる時に自分の姿が食器に映りこむことがストレスに感じるようです。また、首輪などがぶつかった時の金属音を嫌う子がいたり、冷たい材質を嫌がる子もいます。
中には全く気にしない子もいますが、ステンレス製のものは避けてあげるといいかもしれませんね。
✅トイレ用品
設置するトイレの数は、清潔なトイレを確保するためにも猫の頭数に加えてひとつ多く用意するのが理想です。
トイレの大きさも、猫の体長×1.5倍以上の大きさにしてあげることでトイレ内での方向転換がしやすくなるのでおすすめですよ。
トイレ砂の種類にもさまざまな種類があって悩んでしまいますよね。
一番自然の砂に近い鉱物タイプの砂がおすすめではありますが、その子によって好む材質は異なるため、いろいろ試してみるのが良いかと思います!
もし試してみて上手にトイレでしてくれないのであれば砂の材質を変えてあげましょう。
また、臭いの付いているタイプや、濡れると砂の色が変化するタイプの砂は、尿臭や尿色の異常に気付きにくくなるためあまりおすすめできません…💦
✅消臭スプレー
万が一粗相をしてしまった時、おしっこのにおいが残ってしまうと猫はそこがトイレだと勘違いし、繰り返し同じ場所で排泄するようになってしまいます。したがって、粗相してしまった際はしっかりと臭いを消す必要があります。
猫が舐めてしまっても安心な成分でできた消臭スプレーがあると安心ですね。
✅爪とぎ
猫は本能的に爪をとぐ習性があります。
家具などへの爪とぎを防止するためにも、専用の爪とぎを用意してあげましょう!
猫の爪とぎには爪のケアだけでなく気分転換やストレス解消、そしてマーキングの意味があります。なので部屋の出入り口や目立つ柱、寝て起きてすぐの壁や柱などでしやすい傾向にあります。
マーキングの意味でする爪とぎは、2本足で立ち出来るだけ高い場所で爪とぎをすることで、「自分は大きいんだぞ!強いんだぞ!」とアピールする意味があります。したがって爪とぎは床に置くだけでなく、壁や柱に立てて設置してあげることもおすすめします。
✅キャットタワー
猫は高い場所を好む性質があるため、キャットタワーを置くことでストレス発散や落ち着ける場所としての活用ができ、猫にとって居心地のいい空間になります。
また、室内飼いの猫はどうしても運動量が少なくなってしまう為、キャットタワーを上り下りすることで上下運動を促すことにもつながるのでおすすめです!
キャットタワーを設置したけど登ってくれない…😭という場合は、キャットタワーの上段にフードやおやつを置いてあげるようにすると登ってくれるようになるかもしれません😉
✅ケージ(上部にも柵が付いているもの)
初めての環境に慣れるまでの間、ケージは猫にとって安心できる「自分だけの場所」として役立ちます。また、いたずらが多く食べ物以外のものを飲み込んでしまう危険がある場合は、お留守番の際にはケージを活用することをおすすめします。
猫が快適に過ごせるように、ケージの中にはブランケットやベッドを置くことで、猫がリラックスできる空間を作りましょう。
猫はジャンプ力があり、高いところにも軽々と飛び上がれるため、犬用のケージでは容易に飛び出してしまいます。必ず上部にも柵が付いているものを選ぶようにしましょうね。
✅ベッドやブランケット
猫は安心して眠れる場所を求めます。ふかふかしたベッドやブランケットを用意してあげると、落ち着いた時間を過ごしやすくなります。
✅おもちゃ
猫は好奇心が強く、遊びを通して運動不足を解消する必要があります。
噛んだり転がしたりできるおもちゃを数種類用意すると、飽きずに楽しんでくれます。
しかし、紐の先におもちゃが付いているようなタイプのおもちゃは要注意!
見てない隙に一人遊びをしている中で、ひもの部分を噛みちぎって飲み込んでしまった…!という事故が発生することがあります!
噛みちぎって飲み込んでしまいそうな危険があるものは、見ていられない時にはしっかり隠して片付けておきましょうね。
✅フードとおやつ
新しい環境で猫が緊張しないよう、あらかじめ食べ慣れたフードやおやつを用意しておくと安心です。また、急な環境の変化に備えて、消化に優しい食べ物を用意しておくこともいいでしょう。
さらに災害時など、決まったフードを用意できなくなった時のことも想定して、子猫のうちから様々な味に慣れておくことが重要です。
主食のご飯とは別に、猫用のおやつや缶詰、違う種類のドライフードなどを日頃からおやつ感覚で与えてみましょう。
ただし体重の増えすぎには要注意…!定期的に体重測定も行いましょう😉
✅ブラシや爪切り
猫の毛づくろいを助けるために、ブラッシング用のブラシを用意しましょう。
特に長毛の猫ちゃんは毛がもつれて毛玉になりやすいので、こまめなブラッシングが必要になります。それだけでなく、毛づくろいの際に抜けた毛を飲み込むことで起こる吐き戻しや毛球症の予防にも繋がります。
ブラシが苦手な子の場合は、グローブの手のひら部分がラバーブラシになっている製品もあります。そういったものを用いて、日頃のスキンシップ感覚でブラッシングに挑戦してみましょう💪
また、爪切りもあわせて用意しておくといいでしょう。
定期的に爪を切ってあげることで、飼い主様へのひっかき傷の予防になります。
また、爪を切らずに放置してしまうと、伸びすぎた爪が原因で歩きにくくなったり、ひどい場合は巻いた爪が自身の肉球に突き刺さってしまう場合もあります。
「なんか最近爪が良く引っかかるな…」と感じたら早めに切るようにしましょうね!
お家での爪切りが苦手な子は、当院での猫爪外来をご利用ください🐱
毎日14:00~16:00に予約制で愛玩動物看護師による猫爪切りを行っています!お気軽にお電話くださいね!
また、猫は観葉植物をかじってしまうことがあるため、ユリ科の植物は猫の届く範囲には置かないようにしましょう。
さらに猫は体が柔軟で隙間から抜け出すこともあります。
一瞬の隙をついて玄関やベランダから脱走してしまった…💦というような事故を防ぐためにも、玄関付近に2重ゲートを設置したり、ベランダには網を張るなどして外への脱走を防止する工夫も必要です。
【🐱猫を迎える当日の心得】
猫をお迎えに行く日は、必ずしっかりとしたキャリーバッグを持参しましょう。
箱や普通のバッグだと途中で逃げ出してしまう可能性があるので、必ずしっかりと扉を閉じることができる専用のキャリーバッグを選ぶことが大切です。
キャリーバッグの中には毛布やペットシートなどを敷いておいてあげましょうね。
移動中は猫が驚いてしまわないよう安全運転を心がけ、車内でもなるべく静かに過ごせるようにしましょう。猫は環境の変化に敏感なので、出来る限り落ち着いた雰囲気を保つことがポイントです☝
お家に到着したら、まずはケージの中でゆっくりと休ませてあげてください。慣れない環境で緊張していることが多いので、あまり声をかけたり構い過ぎたりせず、猫のペースを尊重しながら少しずつ慣らしていくことが大切になります。
緊張や怯えの程度が強い場合は、最初のうちは外が見えないように大きめのタオルや毛布を上からかけて、ケージを覆ってあげましょう。
様子を見ながら時間をかけて少しずつタオルをめくっていくことで、少しずつ慣らしてあげることができます。
また、お水はいつでも新鮮なものが飲めるように用意し、ご飯もこれまでと同じものを準備すると安心です。
【🐱新しい環境への慣らし方】
猫が新しい環境に慣れるためには、最初は限られたスペースでゆっくりと過ごさせ、まずは猫が安心できるようにしましょう。
少しずつ行動範囲を広げて慣らしていくことで不安をなくし、安心してお家全体に慣れていくことができます。
また、家の中には猫にとって危険なものが隠れていることが多いため、先述のように観葉植物や飲み込んでしまいそうな小物、壊れやすいものなどはしっかりと猫の手が届かないところに片付けておく必要があります。
猫は犬と違って高いところに容易に登ることができてしまう為、しっかりと蓋のできる入れ物に入れておく、猫が開けられない棚や引き出しの中に入れておく、または猫さん立ち入り禁止のお部屋を作る…などの工夫が必要になります。
窓や玄関の戸締りにも十分注意してくださいね。
また、食事の場所は毎回同じ場所にしてあげることで、「ここが食事をする場所だ」と覚えてくれるようになります。
環境に慣れて習慣が身につくまでは、毎日根気強く繰り返すことが大切です✨
【🐱猫にトイレを覚えさせるにはどうしたらいいの?】
猫のトイレのしつけは犬ほど難しくはありません👍
猫の排泄のタイミングである寝起きやご飯の直後など、そわそわしていたり床を掘るようなしぐさが見られたらトイレにそっと連れて行ってあげましょう。
最初のうちは排泄物のにおいの付いたものをトイレの中に入れておいてあげることで、ここがトイレだと認識しやすくなります。これまで使用していたトイレからもらってきた猫砂や、おしっこを拭いたティッシュなどを入れておいてあげるといいですね。
トイレの場所は静かで落ち着ける場所、且つ目の届くところが理想的です。
猫はきれい好きなので、排泄物が残ったままのトイレは好みません。
猫がトイレをしたらすぐに片付けてあげる必要があるので、目につきやすい場所に設置するのが良いでしょう。
玄関や廊下、部屋の出入り口などは家族が行き交う為、猫がなかなか落ち着けません。
洗面所などに置くと洗濯機やドライヤーの音に怖がってしまう可能性があります。
また、冬場に冷える場所ですと、寒さでトイレに行くのが億劫になり、排泄を我慢してしまう子もいます。
従って、猫のトイレの設置場所はリビングの隅など人目につきつつ静かな場所がいいでしょう☝
猫のメインとなる生活スペースの隅に置くのもいいですが、猫はきれい好きな為、食事スペースからは離してあげましょうね。
【🐱猫との信頼関係の構築】
猫は自分のペースや空間を大切にし、支配されることを好まない性格の持ち主です。
その為、猫の性格や好みを理解し、猫のリズムを尊重することが信頼関係を築くための第一歩です。
遊びを通してコミュニケーションを取ることも、信頼関係や絆を深めるための良い方法ですが、猫が遊びたい気分でない時は無理強いせず、猫から寄ってきたタイミングで遊んであげましょう。
猫の意思を尊重し、強制しないことで自然に心を開いてくれます。
おもちゃを通してコミュニケーションを取りながら楽しい時間を積み重ねることで、少しずつ信頼関係が築かれていくので、ねこじゃらしなどを使って遊んでみてくださいね😉
【🐱基本的なしつけの考え方】
猫は、一般的にしつけが難しいとされる動物ですが、その本来の習性を理解し、適切な行動に導くことで少しずつ学習することができます。
例えば、爪とぎについては家具や壁でされると困りますが、「そこでは爪をとがないように教える」のは簡単ではありません。
そのため、爪とぎ専用のアイテムを用意し、猫が爪をとごうとしたら毎回その場所へ連れて行くようにすることで「ここで爪をとぐ」ということを覚えてくれます。
根気強く繰り返すことで、自然に爪とぎ場所として認識してくれるでしょう。
また、猫にとって「好みの材質でできた爪とぎ」を探してあげたり、したい場所に爪とぎを置くなどもひとつです。
トイレのしつけも同様で、用意したトイレでの排泄を適切に行ってくれない場合は、可能性として「設置場所が好まない」「トイレ砂の材質が好まない」「トイレが清潔でない」などといったことがあてはまります。したがって猫が好むトイレであるかどうか見直し、改善することで、適切な排泄に導くことができます。
ただし、トイレの失敗に関しては背景に膀胱炎や尿石症といった体調の変化が隠れていることもあります💦今まで問題なくできていたのに、急に失敗が増えた…という場合は、病院に相談することも検討しましょう☝
他にも、たとえばカーテンに登ってしまう場合について考えてみましょう。
カーテンを登ってしまう場合は「高い場所に登りたい」という猫の本能から来ているため、キャットタワーや窓際に登れる場所を用意してあげることで、欲求を満たすことができ、カーテンへの興味を逸らすことができます。
この様に、猫の習性を理解し、無理なく別の行動に結びつけることが猫のしつけのポイントです。
猫の気持ちに寄り添いながら、少しずつ覚えてもらいましょう😉
【🐱健康管理と獣医師との関係作り】
猫を迎え入れて1週間ほど経ったら、動物病院で初めての健康診断を受けてみましょう!
お腹に寄生虫を持っている子も多いため、指の先程度の量の当日の便を持ってきていただければ、一緒に寄生虫の有無の検査を行うことができます!
また、ワクチン接種も大切な健康管理のひとつです。
子猫の場合は、生後2ヶ月頃と3か月頃の2回ワクチンを接種し、その後は年に1回の接種になります。
しかし、一番最初のワクチンをいつ接種したかによっては、初年度に3回接種する必要がある場合もありますので、ワクチン接種プログラムはしっかりと獣医師に確認しておくと安心ですね🍀
さらに、ノミやマダニの予防も大切です!
「お家の中だけで生活する猫でも予防した方がいいの?」と疑問に思う飼い主様もいらっしゃるかもしれません。
しかしお家の中だけで生活しているからと言って油断は禁物!
窓から侵入したり、外から帰ってきた人の衣類に付着していたりと、感染のリスクはゼロではありません…😨
なのでノミやマダニに関しても、しっかりと月に1回の予防薬で対策していく必要があります!
かかりつけの病院はいざという時に頼れる存在になるため、安心して通える病院を選んでおくことが大切です。
自分の受診できるタイミングと休診日が重ならないよう、2か所ほどの病院を見付けておくと緊急時にも安心です😉
また、通いやすい場所にあり、スタッフにも安心感がある病院が理想です。
定期的な健康チェックを通じて猫の健康を守り、病院とのいい関係作りを心がけましょう!
【🐱よくある問題とその対処法】
猫を飼っていると、雌猫が発情期に長く鳴き続けたり、雄猫がスプレー行為としてマーキングをしたりすることがあります。
この様な場合、避妊・去勢手術によって行動が改善することが多いです。
さらに、避妊・去勢手術は一部の腫瘍や生殖器の病気を防ぐことにもつながりますので、妊娠を希望されないのであれば適切な時期にしっかりと避妊・去勢手術を行うことが大切になります。
【🐱さいごに|“猫を飼う”ということ】
『ぜひ我が家に!』と迎え入れたその子とは、いったいどんな出会いでしたか?
たまたま入ったペットショップで一目惚れ?
母猫とはぐれたその子との運命的な出会い?
知り合いのお家で生まれたその子にビビっときた…?
どんな出会いにせよ、あなたはその子を“選んだ”のです。
ですがその子には“飼い主を選ぶ権利はなかった”のです。
その子を選び、お家に招き入れたその時点で私たち飼い主側は『その子の“命”や“幸せ”を預かった、引き受けた。』そんな責任があります。
飼い主さんも愛猫も、みんなが幸せになるための第一歩として、出来ることはたくさんあります。
また、猫との長い暮らしの中で、お互いに信頼し合う関係は欠かせません。
お家に迎え入れたばかりの時期には、猫のペースを尊重しながら、ゆっくりと環境に慣らしてあげることが大切です。
お互いの絆を深め、穏やかで楽しい毎日を重ねていきましょうね🎀
■当院の予約はこちら
電話番号:0463-84-4565
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