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患者さん向け医院コラム

東洋医学コラム24『いつもの場所に潜んでいる、にっくきアイツのはなし』

 

 

先日、朝起きていつものようにパジャマを脱いで着替えようとしたら…

 

「ぎょえええぇっ」

 

私の足になんとマダニが食らいついていました。

しかもパンツの近く。

本当に嫌でした…

 

 

仕事上、犬についたマダニは取ったことは何度もありますが、自分についていたのは初めてでした。

痛くもかゆくもなく、な~んにも感じないのです。

それが逆に不思議ですね。

 

 

日頃、医療用のオイルがあったのでそれを使い、適切に処置をしましたが、皆さんは医療機関で採ることをおすすめします。

(マダニは上手に取らないと頭の一部だけ皮膚に残って炎症を引き起こすことがあります。)

 

 

マダニの心当たりは、うちにいる6カ月のパピー。

毎日、草むらでガンガンはしゃいで、夜寝る前に私の膝の上で歯磨きの練習してます。

しかもパジャマで……。

 

 

ワンコに予防薬を投与するのは大事ですが、それにプラスして以下の様な事もやっておきたいですね。

 

『一般的にマダニに噛まれないための対策』として…(ワンコも一緒に!)

1、肌の露出を避ける

長袖・長ズボン・手袋を着用する

2、防虫服を着る

3、マダニが生息していそうな場所を避ける

草むらや藪などは注意

4、活動後は確認と入浴

野外活動後はマダニがいないか確認して入浴等で洗い流す。

 

 

以前、実家のド田舎で少し散歩させたら、ほんの数分でワンコにマダニが4~5匹毛の表面に付きました。

マダニはくっつくと毛の表面をウロウロ歩いて、皮膚の薄い喰いつきやすそうなところを探します。

最初は1ミリほどの大きさですが、血を吸うとだんだん体が大きくなっていき、お腹いっぱいになってポロリと落ちます。

最終的には8ミリくらいになります。(私についていたのは5ミリくらい…トホホ)

 

 

マダニの怖いところは病気を媒介することです。

ワンコは予防薬がありますが、私達にはないので注意が必要なんですね。

 

『マダニの媒介する主な感染症』

・重症熱性血小板減少症(SFTS)

・日本紅斑熱

・ライム病

 

 

発熱とか頭痛とか関節痛、筋肉痛、神経症状、消化器症状…などの症状があります。

ライム病は5年ほど前、ジャスティンビーバーさんが感染したことで話題になりました。

神経症状が出たけど、病名がなかなかわからなかったそうです。

 

先日、三重県の獣医さんがSFTSで亡くなりました。

本当にお気の毒です。ご冥福をお祈りします。

 

 

キャンプなどのアウトドアや日頃のお散歩など、身近なところで危険性をはらんでいます。

みなさん気を付けましょうね。

 

 

SFTSの潜伏期間は6~14日だそうで……。

マダニに噛まれた私もまだ注意です(苦笑)

 

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