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健康診断って必要なの? 愛犬・愛猫のために知っておきたい病気予防のポイント

神奈川県秦野市・伊勢原市・平塚市・中井町・二宮町・小田原市のみなさまこんにちは。

神奈川県秦野市のみかん動物病院、愛玩動物看護師の若月です🍊

 

「犬や猫でも健康診断って必要なの?」

「うちの子病院嫌いだし、負担になったらどうしよう…」

と、迷われている飼い主様も多いのではないでしょうか。

当院でも、犬や猫の健康診断を積極的におすすめしています。

でも、どんな検査をどんな風にするのか、そしてなぜそれが必要なのかがわからないと、心配になるのも無理はありません。

 

実は健康診断には、病気の早期発見だけでなく、将来の病気を予防することや、愛犬や愛猫の健康状態を記録しておくといった、さまざまなメリットがあるんです!

 

今回は、犬や猫の健康診断がなぜ必要なのか、どのタイミングで受けるのが良いのか、さらにお家でできる健康チェックの方法や、一般的な健康診断の項目についてわかりやすくご紹介しようと思います😉

 

■目次
1.犬や猫に健康診断が必要な理由とは??
2.健康診断をするタイミングは??
3.お家でできる健康チェックリスト
4.健康診断ではどんなことをするの??
5.さいごに

 

【🍊犬や猫に健康診断が必要な理由とは??】

<☝①病気のサインを見逃さないために!>

犬や猫は言葉を話せないため「どこか調子が悪い…」と感じていても、それを飼い主様に直接伝えることはできません😢

そのため、病気の発見が遅れがちになり、飼い主様が気付いた時には既に病気が進行していた…なんていうケースも少なくありません💦

愛犬や愛猫がいつまでも元気で暮らせるようにするためには、健康診断を受けて早期に異変を見つけてあげることがとっても大切です

 

例えば腎臓病や心臓病などの病気は、犬や猫自身が気付かないうちに静かに進行することが多くあります。

 

[腎臓病]

腎臓の75%以上の機能が失われるまで症状が現れないことが一般的です。

 

[心臓病]

初期の段階ではほとんど症状がありません。

気付いた時には一気に悪化してしまい、治療が間に合わないケースもみられます。

 

このような病気は完治が難しいこともありますが、早い段階で発見して治療を始めることで、生活の質を保ちながら長く一緒に暮らすことができます。

また、初期の段階であれば、ご自宅での食事管理や投薬といった体への負担が少ない治療でコントロールできることも多いです💪

 

一方で、病気が進行してしまってからの治療は、体力を消耗させるだけでなく治療費の負担も大きくなってしまいます。

そのため病気の早期発見は飼い主様にとっても経済的な負担を軽くすることに繋がります。

 

<✌②健康診断で病気の予防と治療の助けに!>

健康診断には、予防の観点からも大きなメリットがあります🍎

診断結果から「今は病気ではないけれどこのままだと将来病気になるリスクがある」ということがわかることがあります。

その場合は、早くから食生活の改善や生活習慣の見直しを行うことで、病気の発症を防ぐことが可能になります👏

 

さらに、結果に異常がなかった場合でも定期的な健康診断で蓄積した基礎データは、その子にとっての「健康時の基準値」となりますので、いざ病気になった時にとっても役に立ちます!!

愛犬や愛猫の普段の健康状態を把握することで、診断の精度が上がり、素早く適切な治療を始めることができます

 

【🍊健康診断をするタイミングは??】

<子犬・子猫>

犬や子猫をお迎えしたら、まずは一度健康診断を受けましょう🩺

先天的な病気が隠れていないか、お家に来た時点で感染症にかかっていないかを確認します。

例えば、心室中隔欠損症や動脈官開存症といった先天性の心臓病、門脈体循環シャントは、場合によっては命に関わる重い病気です…😨

また、猫白血病ウイルス感染症や猫エイズウイルス感染症のような病気は、他の猫に感染させてしまう為、先住猫がいる場合は特に注意が必要です。生後6ヶ月になったら正確な検査ができますので、ご希望の方は診察にいらしてくださいね。

 

さらに、子犬や子猫はお腹の寄生虫を持っている子が実は結構多いです💦

うんちの中に寄生虫卵が含まれていないか検査する必要がありますので、ぜひ初めての診察の際は指の先程度の新鮮なうんちのかけらをお持ちください。

 

<成犬・成猫>

成犬や成猫では年に1回の健康診断をおすすめしています。

得に心臓病になりやすい犬種や猫種は、若いうちから定期的に心臓のチェックをしてあげると安心です😌

 

例えばキャバリアやチワワ、メインクーンやアメリカン・ショートへアなどの純血種は、心臓に負担がかかりやすいと言われているんです😲

年1回の健康診断を通じて早めに異変を見つけてあげることが、将来の病気を予防する大切な一歩になります😉

心臓検査だけでも予約が取れますので、気になる方はぜひご相談くださいね!

 

<シニア期>

犬や猫が6歳を迎える頃は、人間の年齢に換算すると40代に相当します😲

これくらいの頃から、年齢と共に病気のリスクが高まる時期に入るため、早期発見と早期予防がより一層重要になってきます!!

 

6歳を超えたら年に1回、10歳を超えたら年に2回の健康診断がおすすめ!

定期的な健康診断を通じて、愛犬や愛猫に合った生活や治療プランを立てることで、長く健やかに暮らすサポートができます😆

 

【🍊お家でできる健康チェックリスト】

動物病院での定期的な健康診断も大切ですが、お家での日常的な健康診断もとっても大切です!

毎日の生活の中で気付く小さな変化が、病気の早期発見に繋がることも少なくありません。

以下のチェックポイントをぜひお家でも見て頂き、該当するような異常がみられましたらなるべく早めにご相談くださいね!

この画像は「お家でできる健康チェックリスト」と題されており、犬や猫の健康状態を日常的に確認するための項目がまとめられています。食事量や排泄、目・鼻・耳・口・皮膚の状態、呼吸や行動の様子など、飼い主が自宅で簡単にチェックできる具体的な質問形式のリストになっています。

上記で挙げたこと以外でも、気になる点がございましたら診察の際にお伝えくださいね。

場合によっては写真や動画があると診察の際に役立ちます!

気になることがあったらぜひ記録をとってみてください😉

 

【🍊健康診断ではどんなことをするの??】

健康診断では、体全体をチェックして健康状態を確認します。

早期発見に繋がる様々な検査を行うことで、愛犬・愛猫の健康を守るサポートが出来るのですが、では実際に健康診断でどういった検査を行うのでしょうか。

 

<身体検査>

体重測定…体重の増減をチェックし、太りすぎや痩せすぎていないかをチェックします。

・視診…獣医師が目で見て、目の潤いや色、耳の汚れ、歯石の有無、体にできものや湿疹が出来ていないかをチェックします。

・触診…実際に体に触れて、皮膚や乳腺のしこり、リンパ節の腫れ、お腹の中の臓器の状態を確認します。手足を動かしながら関節の状態をチェックします。

・聴診…聴診器を使い心臓や肺の音・おなかの音を聞き、異常がないかを確認します。

<血液検査>

採血を行い、血球の算定・内臓の数値・貧血の有無などを調べます。

場合によってはホルモンの検査や、ウイルス感染の有無をチェックします。

 

<尿検査>

尿検査を行うことで、腎臓の病気・糖尿病・膀胱炎・尿路結石などの兆候がわかります。

尿はお家で採ってきていただくこともあれば、診察時に採尿する場合もあります。

 

<糞便検査>

糞便検査では寄生虫やその卵の有無を確認したり、腸内の細菌バランスを確認します。

寄生虫は体内にいる間は症状が出にくいこともあるため、定期的なチェックが必要です。

 

<レントゲン検査>

レントゲンでは骨格や内臓の形、大きさ、位置を確認します。

骨の異常だけではなく、心臓や肺の状態を確認することもできます。

 

<超音波検査>

超音波を使うと、レントゲンでは見えない臓器の炎症や小さな腫瘍、膀胱結石などがわかります。

また、心臓の超音波検査では、心臓の動きや血液の流れの向きも確認できるため、心臓病の診断に役立ちます。

 

これらの検査を通じて、愛犬や愛猫の体全体を詳しくチェックし、早期に異常を見つけたり予防に繋げたりすることができます😉

 

当院では年齢に応じた様々な健康診断プランがございます。

診察時間内でできるもの、半日お預かりしてしっかりチェックするものとプランによっても違ってきますので、気になる方はお気軽にご相談くださいね🍊

 

【🍊さいごに】

今回は犬や猫の健康診断の大切さについてお話ししました。

犬や猫は言葉を話せないため、体調不良に気付くのが遅れがちです😨

また、犬や猫自身も気付かないうちに病気が進行してしまうことも少なくありません…😔

 

だからこそ、定期的な健康診断で早期に異常を見付け、病気の進行を防ぐことがとっても大切

愛犬や愛猫が一日でも長く元気に暮らせるよう、日々の健康チェックと合わせて動物病院での健康管理も取り入れていきましょう💪

 

健康診断について気になることがあれば、いつでもご相談くださいね🍊

 

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