最新NEWS
東洋医学コラム㉒『この季節の養生 たったの2つ。騙されと思ってやってみよう』
大寒が過ぎ、今年一番の寒い時期になりました。寒暖差はなかなか厳しいですね。
12月の間は、ワンちゃん、だいたい10歳前後の子が(特になぜか多くがトイプー)初診で多くいらっしゃいました。
そして1月は「ごめんなさい。私が具合悪くなってしまいました!」という飼い主さまが続出でした。
元々今の時期は寒暖差や気圧の変化が厳しく、不調を感じやすい季節になります。
特に自分の弱いポイントが表面化しやすいものです。
少し気にして過ごされるといいですね!
寒い季節…と考えて、心掛けたいのは「耳回し」と「シナモン」
耳は外部の環境に影響されやすい部分なので、血管が収縮して血行不良や緊張が起こると、交感神経が有意になり、頭痛やめまいが起こることもあります。
ホットタオルを利用したり、イヤホンのように耳にさして電気で温めるグッズとかで耳を温めたり、耳全体をくるくる回したりが良いですよ。
ワンコちゃんもぜひやってみてください。耳の根元を持ってクルクルマッサージ。
たいていの子は気持ちよくてうっとりします。
シナモン(ニッキ)は冷え、むくみ、下痢、喘息、食欲低下、胃痛などに効果があります。
また、初期の風邪、めまい、頭痛、やる気の出ない時にも良いです。
毛細血管を広げ、流れを良くする働きがあります。
パウダータイプをちょいちょい飲み物などに入れるのが簡単です。
ワンコにもOKです。(あげすぎないようにしてくださいね。)
血行不良が冷えの原因だったり、血流を良くしておくことが健康のために不可欠なのはなんとなくわかりますが、そのキーとなるのが「毛細血管」だってご存じでしたか?!
身体の末端まで全身に張り巡らされている毛細血管、詰まって流れが悪くなった毛細血管を「ゴースト血管」と呼び、じわじわと不調の原因を作っていきます。
手足が冷たい人はゴースト血管化している可能性があります。(ワンコでもいますね!)
そんな血管は酸素や栄養素の供給が出来ない、二酸化炭素や不要物の回収ができないということになりますので、シワ、シミ、薄毛とかの見た目の問題のほか、高血圧、肝機能、腎障害、認知症等、様々な病気の原因になっていきます。
そして!
そのゴースト血管を再生すると言われているのが、シナモンなのです!!
その他にもルイボスティー、ヒハツなどのスパイスです。
そう思うと…ワンコでも年取ると、毛が薄くなったり、皮膚にシミが多くなったりします。
そういうことかぁ…
寒いから暖房使おう…だけでなく
身体自体を丈夫にする。外の環境に負けないぞと強い意志を持つ(笑)
最後は気合で乗り越えましょう。^^
みかん動物病院で鍼治療をしています。
毎週火曜・土曜。完全予約制です。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
担当獣医師 大野真智子