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猫の乳腺腫瘍について知ろう!お家でできる簡単な乳腺チェック方法
神奈川県秦野市・伊勢原市・平塚市・中井町・二宮町・小田原市にお住まいの皆様こんにちは。
神奈川県秦野市のみかん動物病院、愛玩動物看護師の若月です🍊
猫の乳腺腫瘍は特に高齢のメス猫に多く見られる病気で、発生する確率がとても高いと言われています。さらに、悪性の場合は進行が早いことが多いため、出来るだけ早く見つけることがとても大切です☝
今回は、乳腺腫瘍を早く見付け、適切な治療に繋げるためのチェック方法や、予防に役立つポイントについて詳しく解説します。
愛猫の健康を守るためにも、ぜひ参考にしてくださいね🍊
■目次
1.猫の乳腺腫瘍について知っておきたい大切なこと
2.乳腺チェックのタイミングと頻度
3.お家でできる簡単な乳腺チェックの方法
4.乳腺チェック時に気を付けるポイント
5.乳腺腫瘍のリスクを減らすためにできること
6.さいごに
【🐱猫の乳腺腫瘍について知っておきたい大切なこと】
病気で亡くなる猫の32%(約1/3)ががんで亡くなると言われていますが、そのうち最も多い猫の癌が乳腺がんです。
乳腺腫瘍はメス猫に多く見られる腫瘍で、ある動物保険会社のデータによると、猫の手術における保険請求例のうち約6%が乳腺腫瘍に関連しています。
猫の乳腺腫瘍の約9割が悪性(乳がん)で、放っておくと急速に大きくなります。
何もせずそのままにしておくと肺やリンパ節に転移し、命を奪われることもある怖い病気です😨
そしてポイントは「2cm」!
乳腺腫瘍の生存中央値は「2cm以下で4~5年」「2~3cmで2年」「3cm以上で6か月」と言われており、腫瘍が2cmを超えると生存期間が大幅に短くなることが分かっているんです。
だからこそ、早めの発見と治療がとても大切なんですね。
【🐱乳腺チェックのタイミングと頻度】
乳腺腫瘍を出来るだけ早く発見するためには、月に1回程度の定期的な乳腺チェックが大切です。
特に発情期や妊娠・出産後はホルモンの影響で乳腺腫瘍のリスクが高くなるため、注意して観察することが必要です。
乳腺腫瘍は主に中~高齢の猫に多く見られます。10~12歳くらいの猫ちゃんでの発症が最も多いのですが、3~4歳の若い猫でも発症することがありますので、「まだ若いから大丈夫」と安心せず、こまめにチェックしてあげましょうね😌
【🐱お家でできる簡単な乳腺チェックの方法】
猫の乳腺は左右に4対ずつあります。
これらを1つ1つ丁寧に触りながら、しこりや異常がないか確認しましょう。
まずはお膝の上などで猫ちゃんを仰向けにします。
もし嫌がってしまう場合、協力してくれる人がいるようであれば、前足を持ち上げて後ろ足で立たせるような姿勢をとってみましょう。
その姿勢で優しく声を掛けながら、上から順に撫でるように乳腺を触ってチェックしていきます。
もし途中で猫ちゃんが嫌がった場合は無理に続けるのではなく、その日はできた範囲で終わりにしましょう!
そして後日、リラックスしているタイミングなどで残りの部分をチェックしてみてください😉
ただし、お腹は猫ちゃんにとってはデリケートゾーン!
元々触られるのがあまり好きじゃない子も多いです💦
無理に行うと次回から触らせてくれなくなったり、飼い主様との信頼関係も崩れてしまう可能性があるため、嫌がる場合は猫ちゃんの気持ちを第一に☝
無理せず、病院でチェックするようにしましょうね😊
触ってみて乳腺にしこりなどの異常が見つかった場合や、触った時に猫が極端に嫌がる場合は、早期に動物病院に相談しましょう💪
【🐱乳腺チェック時に気を付けるポイント】
乳腺をチェックする時、まずは乳腺自体にしこりや腫れがないかを触って確認するのですが、乳腺周りの皮膚の状態に注意を払うことも大切です。
✅皮膚が荒れていないか
✅傷ができていないか
✅乳頭が他と比べて大きくなっていないか
✅形が変わっていないか
上記も大切なチェックポイントになります☝
通常、健康な乳腺はなめらかで、乳頭もきれいな状態です。
しかし、乳腺がボコボコしていたり、皮膚の色が部分的に変わっていたりする場合は、何らかの異常のサインかもしれません…😲
【🐱乳腺腫瘍のリスクを減らすためにできること】
乳腺腫瘍のリスクを減らすためには、早めの避妊手術がとても大切です🍀
特に初回の発情が来る前に避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生リスクを90%以上減らせると言われています。
一般的には生後6ヶ月頃から手術が可能なので、その時期が来たら早めに動物病院にご相談くださいね。
また、肥満や不適切な食事はホルモンバランスを乱し、乳腺腫瘍のリスクを高めることがあります。
質の高い総合栄養食を与え、体調管理をしっかりと行うことも重要になります。
さらに、日常的に自宅での乳腺チェックを続けるだけでなく、定期的に動物病院でも健康診断を受けることでより早期の発見に繋がります😉
【🐱さいごに】
猫の乳腺腫瘍は未避妊のメス猫に多く発生し、その9割以上が悪性で転移しやすい病気です。
そのため、早期発見と治療がとても大切になります。
発情前に避妊手術を行うことで乳腺腫瘍のリスクを大幅に減らすことができるので、子供を産ませる予定がないのであれば早めの避妊手術をおすすめします。
さらに、体重管理や日頃のケアも愛猫の健康を守るためには欠かせません💪
月に1回の乳腺チェックや定期的な健康診断を続けることで、早期発見に努めましょう。
もしも気になる症状や異変に気付いた場合は、いつでも当院にご相談くださいね😉
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