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いざという時、大丈夫!?災害時のペットの安全対策について解説

 

神奈川県秦野市・伊勢原市・平塚市・中井町・二宮町・小田原市のみなさまこんにちは!
神奈川県のみかん動物病院、愛玩動物看護師の若月です🍊

災害は予測不可能なタイミングで訪れるため、愛犬や愛猫を含む家族全員の安全を守る計画を立てることが非常に重要です!
その上で、愛犬、愛猫を守るための適切な準備と対策をすることが、飼い主様にとってもそして家族にとっても大切なことだと考えています。

そこで今回は、災害時のペットの安全対策について解説しますね💪

 

🏠災害時の配慮について】

災害時は、私たちだけでなく愛犬や愛猫も大きなストレスと不安に直面します
地震、洪水、火災といった様々な状況下で愛犬や愛猫の安全を確保するためには、事前の準備と配慮が不可欠です
動物は言葉を話せないので、彼らのニーズを理解し、適切に対応できるように日頃から準備を整えておきましょう!

 

🔻ストレスマネジメント

災害が引き起こす環境の変化は、動物にとっても大きなストレスになります😖
可能であれば、いつもお家で使っているタオルやおもちゃを避難時に持参しましょう。
そのタオルに包まれることで、避難所でも大好きなお家のにおいを感じることができて、ワンちゃんやネコちゃんがほっと安心できる環境に近付けることができます。

災害時だけでなく、入院時やペットホテルの際にも同様です。
お家から離れるときはぜひ、いつものタオルや毛布をお忘れなく!!

 

🔻安全な避難

愛犬や愛猫を安全に避難させるためには、キャリーケースやリードを適切に使用することが重要です。
急な移動でも落ち着いて対応できるよう準備しておきましょう。

また、避難所内で自分のペットが他の人に迷惑をかけないよう、ケージに慣れさせる・トイレは決まった場所でする・無駄吠えをしない・噛まないなど、普段から最低限のしつけはしておくようにしましょう☝

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[当院のしつけ相談に関してはこちらから]

 

🔻感染対策

災害時でも、ノミやマダニの予防、混合ワクチンや狂犬病ワクチンの接種はとても重要です。
避難所や新しい環境では感染症や寄生虫のリスクが高まるため、事前にワクチンの接種やノミ・マダニ予防をしておくことで、愛犬や愛猫と飼い主様も安心して過ごせるでしょう。

避難所での共同生活では、愛犬や愛猫が原因で他の避難者に不快感を与えないよう、事前の準備が大切になってきます。
愛犬や愛猫との同行避難を可能にするためにも、各種予防をしっかり行っておくことは大変重要になります☝
ワクチンなど予防接種の記録を持参することで、避難所での受け入れがスムーズになる可能性もありますので、今一度愛犬、愛猫の予防状況を確認してみてはいかがでしょうか。
ワクチンや予防薬についてのご相談がございましたらお気軽にスタッフにお声がけくださいね🍊

[予防診療の重要性についてはこちらで解説しています]

 

🏠犬猫用緊急避難キットの準備】

災害時に備えて、愛犬・愛猫用の緊急避難キットを準備しておくと安心です。
緊急避難キットを準備することで、予期せぬ状況にも迅速かつ効果的に対応できるようになります🙆
では実際にどんなものを用意したらいいのでしょうか??

 

🔻食料と水

愛犬・愛猫用の食料と水を最低1週間分準備しておくと安心です。
水用の食器やおやつなども入れておきましょう。
また、災害によりいつも食べているご飯が手に入らなくなる可能性も考えると、特定のものしか食べれない…となってしまうのは少し心配です。
コロコロとご飯を変えるのはお腹が弱い子ではあまり好ましくありませんが、いつものごはん以外の食べ物にも慣れておくためにも、たまにいつもとは違うご飯をおやつ程度の量で与え、食べ慣れておくと安心です。

 

🔻医薬品

愛犬や愛猫が定期的に服用している内服や外用薬なども、緊急避難キットの中に準備しておきましょう。
お薬の名前や用量を記載したメモも一緒に入れておくと万が一の時に安心です。
また、緊急時にいつものおくすりが手に入らなくなる可能性も予測されます。心臓のお薬、ホルモン剤、てんかんのお薬などなど…命に直結するようなお薬は特に、普段から余裕をもって少し余分に手元に置いておくと安心ですね。

 

🔻トイレ用品

ペットシーツや排泄物の処理道具(ごみ袋やウェットティッシュなど)も必要になります。

 

🔻リードやハーネス

災害時の移動の際、愛犬を安全にコントロールできるリードやハーネスが必要です。
ワンちゃんの場合は、首輪やハーネスのサイズは適切かチェックしてみてください。
普段のお散歩では問題なくとも、災害時のパニックの中ではワンちゃん自身も興奮し、いつもと違う行動に出ることも予想されます。

愛犬や愛猫がパニックになった際、そのリードやハーネスで確実に抑えることはできますか??
緩すぎてするっと抜けてしまうサイズではないか、今一度確認してみてください。
トリミングで毛を刈った直後や体重の変化があった場合、意外と緩かった…💦という子も実は少なくありません😨
「このサイズで大丈夫かな??」と心配な方は私たちスタッフにお聞きくださいね!

 

🔻キャリーケース

猫や小型犬など、キャリーケースで運べる子の場合は、移動時の安全を確保するために必須です。キャリーケースは愛犬や愛猫が快適に過ごせるサイズのものを選びましょう。
キャリーケースの中でくるっと一回りできるか。伏せた状態の時に窮屈ではないか。
これらのことを目安に選んであげてください🍀

猫ちゃんの場合は、キャリーケースを見ただけでピューっと逃げていってしまう…なんていう子が多いと思います。
使う時だけ引っ張り出してくるのではなく、日頃から目の付く場所に置いておいたり、たまにキャリーケースの中でおやつを与えるなど、キャリーケースへのイメージをちょっとでも良く出来たら…💦と思います。

 

🔻ノミ・マダニ予防証明書やワクチン接種記録

避難所や一時保護施設で愛犬や愛猫を受け入れてもらうには、これらの健康証明が必要になる場合があります。

 

🔻マイクロチップ情報

愛犬や愛猫が迷子になった場合に備えて、マイクロチップの情報を最新の状態に保ち、避難キットに入れておきましょう。

 

🔻最近の写真

最近の写真を数枚準備しておくことで、愛犬や愛猫が迷子になった際に役立ちます。

 

🔻その他

手や足、口元を拭くシートや、おもちゃ、噛み癖がある場合は口輪などを入れておくとより安心です。
また、お家のにおいの付いたタオルや毛布などを入れておくことで、避難所でのストレス緩和に繋がります。

 

【🏠災害時の行動計画】

災害発生時には、飼い主様とペットの両方にとって迅速かつ効果的な避難が求められます。
愛犬や愛猫を守りながら安全に避難するための具体的な行動計画を立て、事前に家族全員で確認しておくことが重要です☝

 

🔻避難所の事前調査

すべての避難所が動物の受け入れを許可しているわけではないため、事前に動物の受け入れが可能な避難所を調べておくことが重要です!
また、動物受け入れ可能な避難所であっても、受け入れ可能な動物種やサイズに制限がある場合もありますので、詳細までしっかり確認しておきましょう🍏

さらに、災害時には通常のルートが使用不可になる可能性もあります💦
そういった場合も考慮し、避難所までのルートを複数計画しておきましょう。

そして、愛犬や愛猫がキャリーケースでの移動に慣れているかも確認し、必要であれば練習しておくと安心ですね🍀

 

🔻家族内での役割分担とコミュニケーション計画

家族内で愛犬や愛猫の世話を誰がするか、避難時の役割分担を決めておきましょう。
また、非常時の連絡手段や集合場所を家族で共有して、万一の際に備えることが大切です。

 

【🏠さいごに】

災害時は人も動物も落ち着いて行動することが難しくなってしまいますが、事前の準備があれば、愛犬や愛猫とともに安全に過ごすことが可能です。
愛する家族の一員である愛犬や愛猫のためにも、今から準備を始めましょう💪

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