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犬が甘噛みする理由とは? しつけの方法をご紹介します🐾|犬のしつけシリーズ ~第二弾~

神奈川県秦野市・伊勢原市・平塚市・中井町・二宮町・小田原市のみなさまこんにちは!
神奈川県秦野市のみかん動物病院、渡邉です🍊

犬の飼い主様であれば、誰でも甘噛みに悩んだことがあると思います。
「このまま噛み癖のある成犬になってしまうんじゃ…」
「叱っても全然やめてくれない…」
など、当院にもそういったご相談をよくいただきます。

そこで今回は、犬が甘噛みをする理由と、しつけの方法についてご紹介いたしますね🍀

 

🐶そもそも「甘噛み」ってなぁに??】

「甘噛み」とは、攻撃性のない、力加減された「噛み」のことです。
攻撃性のある「本気噛み」とは根本的に違います。
ですので、甘噛みが直らなかった子犬が本気噛みをする成犬になるわけではありません。

ただ、攻撃性がなく力加減されているからといっても、犬の歯は尖っているため痛くないわけではありません。成犬になると甘噛みであっても力加減を誤れば思わぬ事故を招きかねないので、甘噛みは子犬のうちに直しておきましょう💪

そもそも「噛む」という行為は犬にとって本能的でごく自然な行動です。
そのため、子犬を迎えたご家庭では家具や柱が噛まれてボロボロになってしまうことも多いのではないでしょうか🤔

 

🐶どうして甘噛みをするの??】

犬が甘噛みをする理由はいくつかあります。
その理由の一つは“愛情表現”です。
構ってほしい時や遊んで欲しい時にカプカプと噛むことが多いです。

その次に“目の前のものがなにかを確認するために噛む”こともあります。
私たち人間が手で物を確認するように、犬は口を使って確認をします。
特に子犬は好奇心旺盛なので、いろんなものを噛んで確認しようとします。

このように、犬にとって甘噛みは自然な行動で、どの子犬も必ず通る道です。
大人になるにつれて落ち着きますが、間違えた対応をしてしまうと噛み癖がついて困ってしまうことも少なくありませんので、子犬の時期に噛んではいけないことをしっかり覚えてもらいましょう!!

 

🐶対応策① “噛む=楽しいことがなくなる”を覚えてもらう!】

手や足を甘噛みされたら、噛む行動を止める前に「あっ」や「痛いっ」などの短い言葉をかけて、すぐに遊びをやめ、飼い主はその部屋から出ていってしまいましょう。
部屋から出ている時間は長くても30秒くらいで大丈夫です。

そして部屋に戻る時には、再度犬が手や足に噛みついてくる可能性が高いため、代わりにロープなどのできるだけ手から離れたおもちゃを持っていくようにしてください。
ぬいぐるみやボールを手に持って遊ばせると、手とおもちゃの距離が近すぎて、手と遊んでいる感覚と変わらなかったり、手に犬の歯が当たったりしてしまうことがあるため、好ましくありません。

人の手や足を噛むと楽しかった遊びが終わってしまう、飼い主がどこかへ行ってしまう、などの経験を積み重ねていくうちに『噛むと楽しいことがなくなる』ということを徐々に覚えていくでしょう。
ただし、口元を掴む、噛まれた手を犬の口の中に押し込む、叩くなどの行為は絶対にやめてください
信頼関係を損ねてしまうのはもちろん、人の手を怖いものだと覚えてしまうことで、本気噛みをする子になってしまうリスクが高くなってしまいます…💦

また、噛まれたときに犬をケージやサークルに閉じ込めることも絶対にやめましょう
本来安心して落ち着ける場所であるはずのケージやサークルの印象が悪くなり、入ることを嫌がるようになる可能性があるからです。

 

🐶対応策② エネルギーを発散させよう!】

子犬は成犬に比べるとエネルギー量が大きいです。
エネルギーが有り余っていると、人の手や足に噛みついてきたり、家具やペットシーツなどをボロボロにしたりしてしまうので、家にいる間はできる限りサークルなどから出して思いっきり遊んであげてください
お散歩が好きな子なら、長めのお散歩に出てみてもいいかもしれません😉

しかし、お仕事や家事、学業などでずっと構ってあげられない方も少なくないですよね。
そんな時はコングなどの1人でも遊べるおもちゃを与えたり、知育トイを活用したり、頭を使わせてエネルギーを発散させてあげましょう。

 

初めて使うおもちゃや知育トイは必ず、噛みちぎったり飲み込んだりする危険がないことを確認してから一人で遊ばせるようにしてください。

 

🐶さいごに】

甘噛みは犬の飼い主様なら誰もが通る道だと思いますが、対応を間違えてしまうとずっと続いてしまう奥が深い問題です。噛む欲求が強い子犬の時期に、噛むことでいい思いをさせないように注意しましょう

甘噛みは成犬になるとともに自然と減っていく場合が多いですが、適切な対応をすることで、より早く甘噛みをしなくなり、成犬になってからも噛み癖が続いてしまうリスクを下げることができます。

もしもご家庭でしつけるのが難しい場合は、当院にてしつけインストラクターによるしつけ相談を行っており、トレーニングの相談も可能です!
相談は待合室だけで出来ますので、お気軽にお問い合わせくださいね

 

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