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東洋医学コラム⑮『意外!今の時期から気を付けたい犬の病気とは?』
桜があっという間に散り、暖かいを通り越し、初夏?みたいな。でも夜は寒いかな?みたいな微妙な季節になりました。
ゴールデンウィークのことも話題に上がる時期ですね!!
私はほぼ仕事ですが…
さて実は今の時期から要注意な病気…それは『熱中症』なのです。
『そんなの真夏の病気じゃ~ん!』って思いますでしょ。
もちろん夏にも多い。けれどワンコは体温調節が下手なので今頃から気にして欲しいのです。
5月・6月あたりから増えていきます。ワンコの体感は人と違いますから。
毛布を着てますからね。
〈注意したい3パターンの犬種〉
(基本的にはどの犬種も気を付けたいですが特に気にかけてね)
①老犬
去年は大丈夫だったけど、今年は耐えられないなんてこともある。
ワンコは一年で人に換算すると4年くらい年を取ると言われています。
体力は確実に衰えているのですね。気を付けてあげましょう。
②短頭種
ワンコたちは主に呼吸で体温調節を行います。
舌でハアハアすることで体温を放散し、鼻腔(鼻の穴)を空気が通ると冷えていきます。
お鼻が短い短頭種はそれが上手くできないのです。
③寒冷地原産の犬種…シベリアンハスキーとかサモエドなど
ダブルコートといい、硬くしっかりしたオーバーコート(上毛)とふわふわ柔らかいアンダーコート(下毛)の2層で毛ができており、また体が大きいことから寒さに強い体になっています。
そのため当然、熱中症にかかりやすいのです。
アンダーコートには水に濡れても寒さから守る保湿効果があるため、熱中症になった時、冷やすために水をかけることが逆効果になります。
そんな時は毛を刈って水をかけます。
あと、あまり連れ出すことはないと思いますが、子犬も体温調節がまだ未熟なので注意です!
〈この時期気にすること〉
●路面温度
夏場にアスファルトが熱くなり、ワンコたちの肉球が火傷することがあることはもうだいぶ定着したお話ですが。
意外とこの時期にも急に気温が上がってアスファルトの温度が上がることがあります。
ワンコたちは地面の近くを裸足で歩いていますので、私たちの気付けないこともあります。
最近では「路面温度予測サービス」なんてあるらしいです。
活用してみるといいですね。(「犬のお散歩予報」で検索!)
●エアコンの試運転
これって、なかなか盲点らしいですよ。
冬の間、しばらく使っていなかったエアコン。
暑くなってワンコをお留守番させようって時「いざ、使おう!」とスイッチを入れると
「つ、つかない!!!」
ってことが。
で、エアコン業者さんの修理が混んでて、なかなか来てもらえない…という。
早めに試運転しておきましょうね。
その他熱中症に関する記事はこちらから
「夏に犬や猫をお留守番させる時のNG行動と正しい対策について」
東洋医学科専門獣医師
獣医鍼灸師 大野真智子