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春と秋にみられる犬の発情期!発情サイクルと注意点

秦野市・伊勢原市・平塚市・中井町・二宮町・小田原市のみなさまこんにちは🐾
愛玩動物看護師の宮﨑です。

不安定な気候が続きましたが、桜も咲いてようやく春がやってまいりました🌸
お花見がてらお散歩に行かれる方も多かったのではないでしょうか?🚶♂️🐕

さてさて、春になると発情期を迎える子が増えてきます。
今回は発情期とは何か、どんな変化があるのかを解説いたします👩🎓💡
この時期特有の注意事項などもありますので、ぜひ気にかけてみてください!

 

🐾発情期って何?】

発情期とはメスが積極的にオスを受け入れる期間のことです。
犬の発情はどの季節でも起こりますが、発情サイクルが5~10カ月で回るためちょうど春🌸と秋🍁に発情が起こる子が多いとされています。

 

犬の発情期はいつから始まるの

犬が交配して妊娠できるように、精巣や卵巣などの繁殖に関わる臓器が機能し始め、生殖可能になった事を『性成熟』といいます。
犬種や体格で個体差がありますが、性成熟は小型犬では生後8〜10ヶ月ごろ、大型犬では10〜12ヶ月ごろに迎える事が多いようです🎀

そして、『発情期』は通常女の子にみられるもので、交配に向けてオスを受け入れる準備ができた状態を『発情』といいます。

 

男の子の発情期はあるの

オスには発情期はなく、近くで発情しているメスのフェロモンに誘われて発情します。
男の子が発情すると、

攻撃性が高くなりケンカしやすくなる
・脱走や放浪をしやすくなる
・いろいろな所におしっこをしてマーキング行動をする

などの特徴があります。

発情に関わる問題行動やストレスは、去勢手術を行う事で改善する場合もあるので、お困りの方はぜひ一度ご相談ください!
また、去勢手術で将来的な病気を予防する事も可能です☝✨

 

🐾犬の発情サイクル】

そもそも発情期ってどうやって起こるのか気になりますよね?🤔
発情期には4つのサイクルがあり、発情前期・発情期・発情後期・無発情期に分かれています。

 

🎀発情前期

発情出血の始まりから、オスの交尾を受け入れ始めるまでの期間で、約3~27日(平均5~10日)続きます
出血のほかには陰部の腫れ・充血も見られ、尿にオスを引き付けるホルモンが分泌されるようになります。
しかし、まだこの時期はオスとの交尾は受け入れません🙅♀️

 

🎀発情期

オスとの交尾を受け入れる期間で、こちらも個体差があり、5~20日(平均7~13日)続きます。
発情期に入ってから3日ほどで排卵し、排卵後3~4日は受精可能な期間です。

 

🎀発情後期

メスが再びオスとの交尾を拒絶するようになる期間で、60~80日続きます
この期間は子宮蓄膿症や偽妊娠(妊娠していないのに、乳汁の分泌や巣作り行動がみられる)が起こりやすくなるので注意が必要です💦
普段と様子が違ったり、変わった行動がみられないかチェックしておきましょう!

 

🎀無発情期

発情後期が終わると、次の発情期まで無発情期が続きます
この期間は繁殖に関わるホルモンの働きなどは休止しています😪💤

 

🐾発情期の犬の特徴】

発情期のメスには、

・落ち着かず、そわそわする
・食欲不振
・元気消失
・頻尿
・オスの近くへ行こうとする
・怒りっぽくなる

など、普段と違う様子がみられます。

食欲不振や元気のなさは多少であれば問題ありませんが、食事量が通常の半分以下になる場合やぐったりしている場合は、病院にご相談くださいね🩺

 

【🐾発情期の犬への対処法と注意点】

発情期のメスはオスを引き付けるため、散歩やドッグランに行くとメスの取り合いからオス同士のケンカにつながることがあります⚠
メス本人もオスにしつこく追いかけられるとストレスになるので、他の犬との交流やドッグランで遊ぶのはこの時期はガマンです😣💦

発情期中は体調が安定しない子も多く、望まぬ妊娠を避けるためにも、外出は最低限にし、家でゆっくりと過ごしましょう
他の子には近づかず、家の近くをかるくお散歩する程度なら大丈夫です!

最後に、出血を放置するとワンちゃん自身や家の中が汚れたりと不衛生になってしまいます。
オムツや犬用のナプキンで対応し、こまめに取り換えて清潔を保ってあげましょう🍀

 

【🐾まとめ】

今回は犬の発情期について解説いたしました!
発情中は本人の体調不良や、他の犬とのトラブル、望まぬ妊娠などの様々なリスクがあります。
発情についての問題や注意点をよく知っておくことで、大切なワンちゃんとの生活をより良いものにしていきましょう。

また、発情中のトラブルや子宮蓄膿症・卵巣腫瘍などの病気を予防するために避妊手術が非常に有効な手段です。
若くて健康なうちに手術することを検討しましょう!
手術に対する不安がある方や、メリット・デメリットをもっとよく知りたい方は、いつでも動物病院にご相談くださいね🍊

 

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