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愛犬・愛猫の健康を支える適切な食事管理 ~ペットフードの選び方と栄養相談のすすめ~
神奈川県秦野市・伊勢原市・平塚市・中井町・二宮町・小田原市のみなさまこんにちは!
神奈川県秦野市のみかん動物病院、愛玩動物看護師の若月です🍊
愛犬や愛猫に健康で長生きしてもらうためには、適切な食事管理が欠かせません。
市販のペットフードにはたくさんの種類がありますが、皆さんはどのように選んでいますか?
『たくさんありすぎてどんなご飯を選んだらいいのかわからない…』
『おすすめのメーカーがあったら教えて欲しい…』
という方もいらっしゃるかと思いますが、実はその子の体質や代謝量、生活環境などによって適切なご飯というものは変わってきます。
正しい知識を持って、それぞれの愛犬や愛猫の年齢や健康状態にあった食事を選び、より良い食事管理を目指しましょう☝
【🍚健康は食事から!適切な食事管理の重要性】
愛犬や愛猫の健康を支えるために、適切な食事管理はとても大切です。
食事の種類は大きく分けて『市販のペットフード(ここでは総合栄養食を指します)』と『手作りフード』の2つがあります。
ペットフード(総合栄養食)は、犬や猫が健康に暮らすために必要な栄養素がすべて含まれており、栄養不足や栄養過多を防ぎながら、バランスの取れた食事を手軽に与えられるのが特徴です。
しかし、味や見た目が単調であると感じる方もいるかもしれません。
一方で手作り食は、飼い主様が食材を自由に選んで調整できることや、新鮮で愛犬や愛猫の好みに合わせた食事を作れるのが魅力かなと思います。
…ただし、必要な栄養素をバランスよく取り入れるには栄養学の知識が必須。
栄養不足、偏りなどを防ぐためにもしっかりと学んでから取り入れることが重要になります。
【🍚ペットフードの種類と特徴】
ペットフード(総合栄養食)は、水分含有量によって以下のように大きく3つの種類に分けられます。
・ドライフード:~20%
・半生フード:20~65%
・ウェットフード:65%~
ドライフードは最も保存性が高く、一般的に価格も手ごろで利用しやすいのが特徴です。
ウェットフードは比較的嗜好性が高いのですが、価格がやや高くなる傾向があります。
また、ウェットフードではパッケージの裏側を見てみると『一般食』『副食』と書かれているものが多くあります。こうしたものは総合栄養食とは違い、それ単体では必要な栄養素が不足してしまいますので、主食にウェットフードを選択する場合は『総合栄養食』と書かれているかしっかり確認しましょうね。
一般食・副食と書かれているものはあくまでも総合栄養食の補助・トッピングとして活用するようにしましょう☝
半生フードには、気泡を含まないセミドライフードと、気泡を含み柔らかいソフトドライフードがあります。半生フードはドライフードよりも柔らかく嗜好性が高いのが特徴で、保存性はドライフードとウェットフードの中間になります。
嗜好性が良いので半生フードを選択している飼い主様も少なくないのですが、実は半生フードには添加物が多く含まれています💦
中でもフードを柔らかくするため・防カビの目的で使われている『プロピレングリコール』は、過剰摂取すると肝臓や腎臓への障害が出たり、赤血球破壊などの害があるという報告もあるようです。
その為当院では、おやつ程度での摂取であれば良いのですが、主食で毎日与えるのは控えていただくようお伝えしています🙇♀️
その他にも、市販で購入できる総合栄養食とは別に、動物病院で購入できる『療法食』というものがあります。
これは獣医栄養学に基づいて作られた特別食で、愛犬や愛猫の病状に合わせて最も適切なフードを獣医師と相談して選ぶ必要があります。療法食に切り替えるだけでも、病気の進行を抑えたり症状の緩和に繋がったりと効果の高いものですので、気になる方・必要な方はぜひご相談いただければと思います✨
【🍚ペットフードの選び方】
ペットフードには品種別や年齢別の物など、さまざまな種類が揃っていますよね。
人間でも赤ちゃんと大人では食事内容が異なるように、犬や猫の食事も年齢や健康状態に合わせて適切なものを選ぶことが大切になります💪
健康で特別な疾患のコントロールが必要ない犬や猫の場合、基本的には発育段階に応じたペットフードを選んでいきます。
🔸子犬・子猫期
年齢が若い時期(目安として8~11か月齢まで、大型犬の場合は14~17カ月齢まで)の子は成長期ですので、体を作るために高カロリー・高タンパクのフードが適しています。
「パピー」「キトン」「子犬・子猫用」などと記載されたフードを選ぶようにしましょう☝
🔸成犬・成猫期
避妊・去勢手術を終えると代謝量に変化があるため、太りやすくなってしまいます💦
そのため子犬・子猫用のフードをそのまま食べ続けるとあっという間に太ってしまいます😲
この時期はカロリーにも配慮し、必要な栄養素がしっかり入った成犬・成猫用のフードを選びましょう。
ワンちゃんでは犬種によって運動量や代謝量に大きな個体差がありますので、その子の体格などを見ながら適切な食事や量を決めていく必要があります。
🔸シニア期
老化に伴い、活動量が低下したり代謝量も下がってくることから、この時期に成犬用のフードを食べていると太ってしまいます。太らないよう脂質を抑えてあるシニア用のフードをおすすめします。
また、関節のトラブルも増加してきますので、そういった部分へ配慮したフードの検討も大切かなと思います🦴
【🍚ご家庭でできる食事管理のコツ】
成犬や成猫の食事管理は、一般的に1日2回の給餌が推奨されています。
ペットフードのパッケージに記載されている1日量を目安に、2回に分けて与えましょう。
しかしパッケージに記載されている量はあくまでも目安量!
まずはその量で与えてみて、体重の増減をみながら適正量に調節する必要があります。
また、1日2回のフードですと空腹時間の長さから朝方吐いてしまう子もいます。
そういった場合は1日量を3~4回に分けて与えるなどの工夫も必要になります☝
さらに、おやつを与える場合はフードとおやつを合わせたカロリーが1日の必要量を超えないように気を付けましょうね。
そしておやつは1日分のカロリーの10%程度に抑えるのが理想です🍖
【🍚さいごに】
適切な食事管理は、愛犬や愛猫の健康を支える大切な基盤です。
日頃の食事が愛犬や愛猫の健康に大きな影響を与えることを忘れずに、しっかりと適切に管理していきましょうね😉
もしご家庭で食事についての疑問や不安、お悩みがある方は早めにご相談ください!
正しい知識を持って、愛犬や愛猫の健康をサポートしていきましょう💪
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