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東洋医学コラム⑲『改めて見直したい!昔から日本にあるあの果物』
暦の上では「秋」
なんとも一定しない気候です。
ですが、これからの季節、たくさん出回る日本人になじみの深い食べ物と言えば…
「ミカン!!!🍊」
このミカン、実は漢方にも使われているって知ってましたか?
ミカンの皮が「陳皮」という生薬になるのです。
ミカンと言えば、ビタミンCが豊富で有名です。
寒い時期にはミカンを1日3個食べれば、風邪予防になるなんて言われていますよね。
ところが、このビタミンCは実よりも筋や皮に多く含まれていてその量は80倍だそうです!!
また、ミカンには血管を強くするビタミンP(ヘスペリジン)も豊富ですが、これも皮の方が多いのです。
実よりも300倍も多いのです。
さらにはミカンの皮にはビフィズス菌も含まれていたり、フラボノイドの一種である「ノビレチン」も含まれていて、これは認知症予防や花粉症などのアレルギーにも効果があるそうです。
陳皮の薬効としては胃液分泌促進、抗アレルギー作用、抗炎症作用、期間収縮抑制作用、鎮静作用、中枢神経抑制作用等。
漢方では健胃、利尿、鎮咳、去痰のために用いられます。
なんだか、なるほどですよね…。
ちなみに陳皮は古いほど良いとされていて、収穫後2~3年寝かしたものが生薬として良いそう。
私はミカンを食べると皮を必ず干してとってあります。
現代でこのように栄養成分から証明されましたが、この昔っからある漢方。
なるほど~すごいですね…。
なので、ミカンを食べる際は、白い筋も取らず、皮も利用してくださいね。
食べた後に、干して粉末にして、お茶に入れたり薬味にしたり。
全部まとめてジャムにする手もあります。
皮を利用する場合は無農薬を選びましょう!!🍀
ワンコへおやつにヒョイっとあげるとき、わざわざ白いとこをむきむき…しちゃあダメですよ!!
ミカンは丸ごといただきましょう!!
自然のすごさ、昔の人の叡智に痺れます!!
ワンコの漢方・鍼治療を担当してます。
大野でした。