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猫のダイエット方法|屋内でできる運動方法とは…??

猫のダイエット方法|屋内でできる運動方法とは…??みかん動物病院TOPみなさんこんにちは!
みかん動物病院、愛玩動物看護師の若月です🍊

冬になると人も猫も、ついつい動きがゆっくりになってしまいますよね。
暖かいところでぬくぬくと丸くなっている姿はとても愛おしいのですが…そのままにしておくとじわじわと体重に影響が出やすい季節でもあります💦

猫の健康を保つうえで、適正体重をキープすることはとても大切なポイント☝
屋内で暮らす猫はどうしても運動量が限られやすく、気付いた頃には『ちょっとふっくらしたかも…??💦』なんてことも🐱💦

見た目ではふっくらしていて可愛らしく見えるかもしれませんが、肥満は糖尿病・関節疾患・心肺負荷の上昇など、さまざまな健康リスクに繋がってしまう可能性があります😨💦
そして、病気が進行すると生活の質(QOL)や寿命にも影響してしまうことも…。

そこで今回は、猫の習性や体の構造に基づいた“室内でできる運動の工夫”と“日常導線に仕掛ける活動設計”について、わかりやすくお話していきますね😉
楽しく遊びながら、健康な体作りをサポートしていきましょう🍀

 

■目次
1.猫の適正体重は「その子の歴史」が基準になる
2.BCSでみる「触れた時の答え」が本当の判定
3.猫が夢中になる室内遊び|楽しみながらできる運動法
4.日常生活に自然と運動を取り入れるためには??
5.ダイエットをサポートする食事管理のポイント
6.さいごに

 

【🐈猫の適正体重は「その子の歴史」が基準になる🗝】

よくいただく質問が「うちの子〇〇kgなんですが、太っていますか?」というもの。
実はこれ、猫の体格・骨格サイズ・筋肉量・毛量・年齢・基礎疾患の有無などによって適正値が大きく変わるため、単純な数字だけで判断するのは難しいんです💦

一般的な成猫では、1歳頃の体重を基準とするため3~5㎏前後に収まることが多いのですが、大型猫種(メインクーン、ノルウェージャン・フォレストキャット、ラグドール、サイベリアンなど)の場合は、2歳頃の体重を基準にするケースもあります。
これは、これらの大型猫種が2歳頃までゆっくり体が完成する成長曲線を持つため。骨格と筋肉の発達が安定したタイミングを基準にすることで、より正確な評価ができるのです✨

では、肥満の評価はどのようにするのかというと…
適正体重を10~20%超過 … “過体重”
適正体重を20%以上超過 … “肥満

たとえば…
・適正体重3kgの猫 … 3.3kgで過体重。3.6kgで肥満
・適正体重5kgの猫 … 5.5kgで過体重。6kgで肥満
という目安です。

ただしこれはあくまでも“目安”です。
体重だけでは筋肉か脂肪かの判別が出来ないため、ここで活躍するのが“BCS(ボディコンディションスコア)”という体型評価指標です☝

 

【🐈BCSでみる「触れた時の答え」が本当の判定🐾】

BCSは、猫の見た目+触診で脂肪のつき方を5段階評価する方法で、動物医療の現場で広く使用されている信頼性の高い指標です✨

 

<BCSの目安>

みかん動物病院_猫のBCS図表:BCS1は肋骨が目立ちガリガリの猫のイラスト/BCS5はまるまるとした肥満状態の猫のイラスト

 

ポイントは主に…
🔸肋骨(ろっこつ)が優しく触れているか?
🔸上から見た時、腰にくびれがあるか?
🔸腹部の揺れ(脂肪下垂)が強すぎないか?

BCSが3/5が適正体型の理想ライン
BCSが4/5以上になると脂肪の割合が増え、代謝や関節負荷に影響が出やすくなります。
お家でも触ってチェックできる方法なので、ぜひ見て・触って、スキンシップの延長として取り入れてみてくださいね☺💛

 

【🐈猫が夢中になる室内遊び|楽しみながらできる運動法】

猫は「やらされる運動」が苦手。でも「理由がある運動」は大好き🐱

猫はもともと「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)…夕方~夜に活動スイッチが入りやすい」そんな動物。
さらに空腹時は狩猟本能が高まるため、「ごはん前の5~10分の遊び→ご飯を与える」という流れは、猫の生理的にも心理的にも理想的な運動設計になります🗝✨

室内で暮らす猫にとって、日常の中での“体を動かす時間”はとても大切なもの。
運動は肥満の予防になるだけでなく、ストレスを和らげ、いたずらなどの問題行動を減らす効果も期待できます✨

そして何より、一緒に遊ぶ時間は、飼い主様との絆を深める大切なひとときにもなります🐱💛
みなさん遊びながらダイエットしちゃいましょう😆

 

<ねこじゃらしは「動かし方」ひとつで運動効率が跳ね上がる💨>

ねこじゃらしを使っての遊びは、猫の持つ狩猟本能を上手に刺激してあげられる運動で、多くの猫が夢中になります。
たとえば、飼い主様の顔を見た途端、なぜか猫ちゃんがピューっとダッシュで走り去ってしまった…😲!なんて経験はないでしょうか??
それはもしかすると「遊んで~!」というサインかもしれません😉

ねこじゃらし遊びのコツはこれ!👇

🔹不規則な動き(止める→動かす→隠れる→見せる)
🔹触れそうで触れない距離
🔹視界ギリギリの出入り(狩りの演出)

この“追えるか追えないかの駆け引き”が、猫の運動意欲を最大まで引き出してくれます🔥
ここで重要なのは「追われっぱなしにしないこと」!

猫は“獲物を追う立場”でこそ輝きます。
逃げる→追うのキャッチボールにしてあげましょう😉✨

もう一つ大事なポイントは「必ず捕まえさせてあげること」✨
2~3分逃げたら必ずキャッチさせてあげましょう!咥えてどこかに持っていって、一人遊びを楽しんだ後に放り出すまでがワンセット!
レーザーポインターのようなおもちゃは、追いかけることができても捕まえることができないためあまり好みません…💦

 

<垂直運動は筋肉維持・代謝UP・関節ケア・QOL維持の効果>

ねこじゃらしやボールを使って遊ぶ際、走る・隠れるなどの水平方向の動きだけでなく、跳ぶ・登るといった垂直方向の動きも引き出してみましょう!

柵や階段、キャットタワーを使った上下(垂直)方向の運動は、実は体幹と後肢の筋肉をしっかり使う全身運動です💪✨
ジャンプ動作は、単なる遊びではなく筋肉維持(=基礎代謝の維持)につながるため、太りにくい体作りの土台になります☝

さらに関節周囲の筋肉を維持することで、将来の関節疾患の予防にも繋がります!
特にシニア期に入る猫では、この“重力を使った運動負荷”が健康寿命に大きく貢献してくれますよ🍀

 

<激しい運動が苦手な子には「障害物コース」で頭と体の体操を>

コップや箱を並べて倒さずに通り抜ける障害物コースを作ってみましょう📦
段差をゆっくり昇降する導線にしてあげるのもコツ!

これらは、体重が重めの猫・高齢猫・激しい運動が苦手な猫・慎重な性格の猫でも取り組みやすい運動法!
障害物を避けながら進むことで頭の体操にもなり、日常の“できた!”の積み重ねが運動意欲の維持にも繋がります😉

 

【🐈日常生活に自然と運動を取り入れるためには??】

<フードの置き場所を変えるだけで、運動量は「勝手に増える」>

フードの置き場所を変えるだけで、猫の1日は“ちょっとした冒険コース”になります✨

🐟キャットタワーの上
🐟前足をかけて立ち上がれる高さの棚
🐟お部屋の対角線上

上記のようなところにフードを分散して置くことで、「食べに行く=移動+上下運動」になります✨

 

<フードパズルで頭と体の両方を刺激する>

最近ではフードパズルという知育アイテムも人気です!
別名パズルフィーダーとも呼ばれるアイテムで、猫が遊びながら餌を食べるための給餌器になります。
中に入っているごはんを探したり、取り出すために試行錯誤する動きの中で、頭と体の両方を使えるので、食べ過ぎを防ぎながら運動不足の解消にもつながります!
試行錯誤することが猫の狩猟本能を刺激する事にもなるので、ストレスの発散にも効果がありますよ😉

しかし、猫は“できないことが続く”と急にやる気をなくしてしまう繊細さも持っています💦
難易度が高すぎると猫ちゃんは中に入っているご飯を取り出せないため、逆にストレスになってしまうこともあります。満足に食べれない状態が続くと脂肪肝のリスクにも繋がるため、取り入れる際は簡単なものから始めてみましょう💪

 

🎨パズルフィーダーを手作りしてみよう✨

ペットボトルや紙の空き箱、ガチャガチャのカプセルなどを用意!
そこにフードがちょうど出るくらいのサイズの穴を開けましょう。
そうすることで、簡単に転がして取ることのできるパズルフィーダーが完成✨
ぜひ試してみてください😉

 

【🐈ダイエットをサポートする食事管理のポイント】

猫のダイエットには、運動と合わせて「毎日の食事管理」がとても重要なカギになります🗝
特に食事は日々の積み重ねなので、ちょっと見直すだけでも大きな変化が期待できますよ!

フードは、低カロリーでも良質なタンパク質・猫の必須脂肪酸(オメガ3・6)・ビタミン・ミネラルが整ったフードを選ぶことで、筋肉を落とさず代謝を維持できます。
市販のものでも構いませんが、種類が多くて迷ってしまう場合は、動物病院で相談するのがおすすめ
当院でもダイエットフードのサンプルがございますので、気になる方はお気軽にお声がけくださいね✨

また、少量のフードを3~4回に分割して与えると、満腹中枢を穏やかに満たし、早食いや追加催促の軽減にも役立ちます。

そして、見落としがちなのがおやつや歯みがきガムのカロリーです!!
「少しだけなら大丈夫かな?」と思ってしまいがちですが、意外とカロリーが高いものも多いので、おやつは“ご褒美のまま主食化させない距離感”が大切。パッケージ表示のカロリーを目安に、回数と量をコントロールしていきましょう😉

さらに、忘れてはいけないのが“水分補給”です。
ドライフードが中心の場合は特に、ウェットフードを取り入れてみたり、ぬるま湯をかけてみたり、お水の器を複数の場所に置いて飲みやすい環境を作ったりと、水分を補う工夫をすることで満足感UP+尿路ケアのサポートにも!!✨

 

【🐈さいごに】

猫のダイエットは「させる」のではなく「したくなる環境を作る」こと✨
その積み重ねが、筋肉維持・代謝UP・ストレスの軽減・健康寿命の延長へとつながります😉

もともと猫は、動くことが好きな動物。
愛猫ちゃんの性格や体調に合わせて、無理のない範囲で楽しめる遊び方を見付けてあげましょう🗝

一緒に遊ぶ時間は、飼い主様と猫との信頼関係を深める大切なコミュニケーションのひとつでもあります。
猫との暮らしがこれからも“無理なく・楽しく・健やか”でありますように🍀
「これくらいで相談してもいいのかな?」と迷った時こそ、どうか遠慮なく頼ってくださいね🍀

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