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患者さん向け医院コラム

夏に犬や猫をお留守番させる時のNG行動と正しい対策について

こんにちは🌞愛玩動物看護師の若月です!

夏休み中はご家族でのお出かけや旅行など、いつも以上に外出する機会も多くなっているのではないでしょうか??🏝

そんな時は、大切な愛犬や愛猫にはお家でお留守番してもらうことになりますよね。

 

しかし、特に気温の高い夏の暑い時期に犬や猫にお家でお留守番させるには十分な注意が必要です

しっかり対策をしてあげないと、室内でも熱中症になってしまう可能性があり、最悪の場合は命を落とす危険性があります😨

 

そこで今回は、犬や猫を夏場にお留守番させる際に避けたいNG行動と、安心してお留守番してもらうための対策についてご紹介したいと思います☝✨

 

■目次
1.犬や猫が熱中症になりやすい理由とその症状
2.夏の室内温度上昇の危険性について
3.夏に犬や猫をお留守番させる際のNG行動とは??
4.夏のお留守番に役立つ冷却グッズと使い方
5.長時間のお留守番が必要な場合の対策と代替案
6.さいごに

 

【🍉犬や猫が熱中症になりやすい理由とその症状】

犬や猫は、人間のように全身で汗をかいて体温を調節することができません💦

そのため、体温を下げる手段としては「パンティング」と呼ばれる、口を開けてハァハァと浅く早い呼吸をする方法しかありません。加えて全身が被毛に覆われていることから体に熱がこもりやすくなるため、熱中症を引き起こしやすくなるのです。

 

また、パグやフレンチ・ブルドッグなどの短頭種は、もともと鼻腔が狭く呼吸がしづらいため、熱中症のリスクが特に高いとされています…⚠

 

さらに加えてシニアの犬や猫、まだ体が未発達な幼齢の犬猫、そして持病を抱えている場合も体温調節が上手くできないため、より注意が必要になってきます。

 

熱中症の初期症状としては、激しいパンティング(浅く早い呼吸)、ぐったりとして元気がない、よだれが増えるといった様子が見られます。

そのまま症状が進行すると、嘔吐やふらつき、意識が朦朧とするなどの命に関わる深刻な状態に陥ります⚠

このような症状が見られたら早急に動物病院へ向かってください💨

 

【🍉夏の室内温度上昇の危険性について】

「普段からお外には出さないし、基本的に家の中で過ごしてるから関係ないかな…」

「お留守番させるにしても室内でのお留守番だから大丈夫でしょ!」

…なんて思ってしまいがちですが、実はそれがとても危険なこともあります。

 

締め切った室内は空気がこもりやすいため、外よりも温度が高くなることが少なくありません。

特に夏場は直射日光で屋内が想像以上に熱を持ちやすくなります😱

そのため、たとえ短時間であってもエアコンをつけていない状態では室温が急上昇し、犬や猫にとって命に関わるような危険な環境になってしまうことがあります…💦

 

【🍉夏に犬や猫をお留守番させる際のNG行動とは??】

暑い夏に犬や猫をお留守番させるとき、ついやってしまいがちな行動の中には、熱中症のリスクを高めてしまうものもあります💦

愛犬・愛猫の命を守るために、夏のお留守番で『絶対に避けたい7つのNG行動』はこちら👇

 

🔻エアコンなしでの長時間のお留守番

🔻置き水の量が不足している

🔻扇風機の取り扱いが間違っている

🔻カーテンを開けたままにする

🔻密閉空間に閉じ込める

🔻車内での放置

🔻保冷の危険な使用

 

いかがでしょう??思い当たる点はありましたでしょうか??🤔

それぞれについて詳しく説明していきますね🍀

 

🔵エアコンなしでの長時間のお留守番

エアコンを使わずに犬や猫を長時間お留守番させるのは非常に危険です⚠

室温が高くなると、あっという間に熱中症のリスクが高まってしまいます。

外出する際には、エアコンを使用して犬猫に適した快適な室温(25~28℃)を保ち、涼しく過ごせる環境を整えてあげましょう☝

また、タイマー設定をして途中でエアコンが切れるようにしてしまうのはNG⚠

基本的には、お留守番中はエアコンをつけっぱなしにしておくようにしましょう。

 

🔵置き水の量が不足している

十分な水分補給は、熱中症を防ぐ上でとても大切なポイントです☝

外出前には新鮮なお水をたっぷり用意することはもちろん、出来れば複数の場所に置いておくと安心ですね😌

腎不全や糖尿病を患っている犬や猫、またはステロイドを服用している場合は、普段よりも水分の摂取量が多くなる傾向にありますので、特に注意してあげて欲しいと思います🙇♀️

 

🔵扇風機の取り扱いには注意⚠

扇風機を使って室内の空気を循環させることは暑さ対策として有効ですが、倒れてしまったり、犬や猫がイタズラして怪我をしてしまう恐れもあります😨扇風機を使う場合はコードや設置位置に配慮して安全に使えるように工夫しましょう☝

また、扇風機は直接体に風を当てるよりも空気の流れを作る目的で使用するのがおすすめです!

 

 

🔵カーテンを開けたままにする

たとえエアコンが付いていたとしても、直射日光が差し込むと室温は一気に上昇してしまいます😱

外出前にはカーテンやブラインドを閉めて、お部屋に直射日光が当たらないようにしましょう。カーテンを閉めたら部屋が暗くなりすぎてしまう💦…という場合は、少しだけ開けるようにしたり間接照明を付けたりするなど工夫してみましょう✨

 

🔵密閉空間に閉じ込める

「イタズラするから」「脱走するから」といった理由で通気のない狭い空間に閉じ込めるのは避けましょう❌

密閉された空間は熱がこもりやすく、短時間でも室温が危険なレベルに達してしまいます⚠

ドアを少しだけ開けて風の通り道を作ってあげたり、できるだけ風通しの良い場所を確保して、複数の部屋を自由に行き来できるようにしてあげることがおすすめです🐾

その際、入ってほしくない場所にはベビーゲートなどを設置して仕切ってあげると安心ですね🍊

 

🔵車内での放置

車の中での熱中症には十分気を付けてください!

夏場の車内、たとえ少し窓を開けていたとしても数分で危険な暑さになります。

『クーラーをかけたままだから大丈夫!』…と思っていても、万が一何らかの原因でクーラーが止まってしまったら…??

一気に車内の温度は急上昇して命の危険が😨

『ほんの10分だから』『すぐ戻るから』…なんていう油断が大きな事故につながることもあります。

犬や猫を車内に残したまま離れるのは、どんな理由があっても絶対にやめましょう。

 

🔵危険な保冷材の使用

保冷材などを冷却のために使用することもひとつの方法ですが、使用する際には注意が必要です。

中には有害な成分が含まれているものもあるため、万が一かじったり誤って飲み込んでしまったりした場合は命に関わることもあります⚠

使用する際には、安全な成分で作られているものなのか、破損の恐れがないか、飲み込んでしまうサイズ感ではないかといったところに注意し、安全なことを確認したうえで使用するようにしましょうね🍀

 

【🍉夏のお留守番に役立つ冷却グッズと使い方】

エアコンでの空調管理は夏のお留守番に欠かせませんが、それに加えて活用できる冷却グッズも上手に取り入れることで、より快適な環境を作ることができます🍧

いくつかのアイテムとその使い方や注意点をご紹介しますので、ライフスタイルや犬猫の性格に合わせて、ぴったりのアイテムを見付けてみてくださいね👀‼

 

💙ひんやりマット

犬や猫が横になることで体温を吸収し、ひんやりとした感触を得られるマットです。

特に暑がりな犬や猫、床で寝ることが多い場合には、快適に過ごせるアイテムとしておすすめです😉

ジェルタイプのマットもありますが、噛んだり舐めてしまうと誤飲の危険があります…!💦

ペット専用の安全性が高い製品を選びましょう✨

 

💙クールベッド

通気性の高い素材(メッシュや竹素材など)で作られたベッドは、熱がこもりにくく蒸れにくいため、夏にぴったりなんです🌴

床から少し浮いた構造になっているタイプだと、さらに風通しが良くなるためおすすめです!!

 

💙冷却バンダナ

首元を冷やすことで体全体の熱を効率よく下げることができるアイテムです❄

冷感素材のものや保冷剤を入れるタイプ等がありますが、保冷剤を入れるタイプのものを選んだ際は、保冷剤が直接肌に触れないように注意して設置しましょう!

 

その他にも、凍らせたペットボトルをタオルで包み、犬や猫が普段よく過ごす場所の近くに置いておくだけでも、ひんやりした涼しさを感じることができます!

また、濡らしたタオルを凍らせて、室内に吊るしたり敷いておいたりする方法も、空気を冷やす効果があり、おすすめです😉

 

【🍉長時間のお留守番が必要な場合の対策と代替案】

短時間のお留守番であればこれまでご紹介した内容で十分対応できますが、半日以上の長時間になると『家でずっと一人にしていて大丈夫かな…😨』と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

そんな時に考えたい、いくつかの対策や代替案をご紹介しますね😉

 

💛ペットシッターにお願いする

ペットシッターは自宅まで訪問し、ご飯の用意やトイレのお世話、様子のチェックなどをしてくれるサービスです!

犬や猫はいつも過ごしているお家で過ごせるので、環境の変化によるストレスが少なく済むのが大きなメリットになります🍀

ただし、地域や管理の内容によっては費用が高くなることもあるため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

 

💛ペットホテルを利用する

当院のように動物病院やトリミングサロンに併設されたタイプから、独立した施設まで様々な形態があります。

スタッフが常駐している施設なら、体調の急変にも対応してもらえる安心感がありますね😉

しかし、犬や猫の性格によってはお家と違う環境になったことが大きなストレスとなり、預けている期間は食事を摂ってくれない子や排泄を我慢してしまう子もいます。

中にはペットホテルへ預けたことがきっかけとなり体調を崩してしまう子もいるため、おうちの子がペットホテルに適しているのかどうかは重要なチェックポイントになります☝💦

 

💛信頼できる友人や家族にお願いする

犬や猫が慣れている人であれば比較的ストレスも少なく、安心してお世話を任せられる方法です。

自宅に来てもらえるので環境の変化も最小限で済みます😉

ただし、相手の負担にならないように事前によく相談し、スケジュールや緊急時の対応についても話し合っておくと安心です!

 

このようなサービスなどを利用する際は、犬や猫が少しでも安心できるよう、事前に少しずつ慣れさせておくことが大切です。

例えば、短時間からお試しで預けてみたり、実際にお世話をお願いする人とあらかじめ顔を合わせておいたりするとストレスが軽減できます🐾

 

【🍉さいごに】

今回は夏場にワンちゃんやネコちゃんをお留守番させる際のNG行動、そして正しい対策についてお話してみました🐾

夏のお留守番は、犬や猫にとって体への負担やストレスだけでなく、命に関わる危険を伴うことがあります。

だからこそ、事前にしっかりと対策をしておくことがとても大切☝

 

愛犬・愛猫が快適に、そして安全にお留守番が出来るようにするために、飼い主様のちょっとした工夫や気配りが大きな安心に繋がります😌

愛犬・愛猫がこの夏も元気に過ごせるように!

今回の記事を参考にしていただき、熱中症になってしまう動物がいなくなってくれたら…と思っています。

 

正しい対策を取り、みなさん楽しい夏をお過ごしくださいね🏖

 

■当院の予約はこちら
電話番号:0463-84-4565
web予約:https://mkn-a-hospital.reserve.ne.jp/

 

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