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患者さん向け医院コラム

東洋医学コラム⑰『この暑さ、薬膳的に何を食べる?…私はあれを食べる』

暑い…しか言葉が出てこないですね。今日この頃。

今年は10年に1度の暑さらしいです。

「暑さ対策にエアコンを上手に使いましょう」というのはここ最近の常識ですが。

それ以外に薬膳も上手に取り入れて体の中から対策をしていきたいところです。

 

やっぱりおすすめは旬のお野菜や果物をいただく事。

トマトやナスやキュウリ、ゴーヤ、オクラ…

 

太陽の恵みをたっぷり浴びてグングン育つというのはそれだけ力を蓄えているということ。

 

家庭菜園で育てるのも楽しいですよね!!

ワンコのおやつにもチョイッとあげるのもいいですね!!

 

実は体の熱を冷ます作用の強いスイカ。

以前は7月の時期はまだ食べる量をほどほどに押さえて、8月の暑い時期は毎日食べてもいいよ!暑いから積極的に摂ろう!!というのを推奨していました。

 

…が、ここ最近の気温を考えると、今の時期から積極的に摂っていいのではないかと思います。

スイカは体を冷やし、ミネラルを整えます。東洋医学的には腎(生命力を司る)を補うとされていて、暑いこの時期にしっかり摂って、次の時期の滋養に備えるというメリットがあります。

具体的には体の熱を冷まし、利水作用で余分な水分を輩出すると同時に余分な塩分が出るので、高血圧や動脈硬化、膀胱炎、腎炎の予防効果が期待できます。

あ、ちなみに喉の痛みにも良いですよ。

とはいえ、極度の冷え性タイプはほどほどにしてください。

 

 

お腹を触って少しひんやりするタイプ(私です笑)

 

そんな方にオススメなのはモモ!

モモは夏の果物なのに体を温めます。

気と血を補い、血の巡りを良くします。皮膚と腸に潤いを与えます。

具体的には貧血気味、元気の低下、便秘、お肌のトラブルにおススメ。

糖尿病や高血圧予防、整腸作用、がん予防、老化防止、コレステロール値低下などの効果も期待できます。

 

冷房あたりすぎ疲れに良さそうですね!!

モモの種の芯の部分は桃仁(とうにん)といい、漢方の材料になります。

血の流れを良くするため、皮膚の問題や生理痛、更年期障害、便秘に処方されます。

 

 

暑いからと言って冷たいものをガンガン体に入れていると、内臓の芯から冷えて体のバランスを崩します。

ワンコでも冷え冷えアルミマットにずーっと寝ていてお腹を崩した子や、腰を痛くした子がいました。

 

いろいろと工夫をして、楽しく夏を過ごしましょう~^^

 

 

東洋医学科専門獣医師

獣医鍼灸師 大野真智子

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