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患者さん向け医院コラム

犬が処方されたお薬を飲まない💦お家での内服薬の与え方について

神奈川県秦野市・伊勢原市・平塚市・中井町・二宮町・小田原市のみなさまこんにちは!
神奈川県秦野市のみかん動物病院、愛玩動物看護師の若月です🍊

動物病院で処方されたお薬。お家に帰ってから上手く飲ませられるかな…と不安な飼い主様も多くいらっしゃると思います。
よく、フードに混ぜて与えてね!…なんていうけど、それでも飲まない場合はどうしたらいいのでしょう??

今回は、犬や猫がなぜお薬を飲まないのか。
避けるべきことや効果的なお薬の与え方についてご紹介しますね💊

 

💊犬や猫はなぜお薬を飲まないの?】

ほとんどの犬や猫は実は、お薬は好きではありません。
お薬は病気の治療や予防に必要なものですが、犬や猫にとっては『味が悪い』『変なにおいがする』など、理解できないものとして受け取られがちです😔

 

💊お薬のタイプと特徴について】

まず、お薬には内服薬以外にもさまざまな種類があるので、参考としてそれぞれのお薬の特徴をご紹介しますね🍀

🔹内服薬

いわゆる“飲み薬”と言われるものですね。
内服薬には、錠剤・粉薬・カプセル錠・シロップ剤などがあり、お家で投与してもらう形になります。錠剤にはフレーバー付きのお薬もあったりするので、そういったお薬であれば比較的気に入って飲んでくれる子も多いかなと思います。

 

🔹外用薬

点眼薬・点鼻薬・点耳薬・塗布薬…など、いわゆる“塗り薬”と言われるものです。
皮膚や粘膜に直接塗布、または貼付することで効果を発揮するお薬です。

点眼薬・点鼻薬・点耳薬は特定の部位の疾患(眼であれば結膜炎、耳であれば外耳炎など)に有効です。
塗布薬は皮膚炎や外傷など、皮膚に問題がある際に使用します。
皮膚や粘膜に直接塗布することで効果を発揮するため、必要に応じて患部の毛刈りなどを行う場合もあります。

 

🔹注射薬

お薬の種類によって、皮下注射・静脈内注射・筋肉内注射などの種類があります。
内服薬に比べると速効性に優れているのが特徴です。

食欲がなくてお薬を飲ませることができない場合などは、食欲が戻るまでは注射薬を選択する場合もあります。

 

【💊お薬の効果的な与え方や、工夫の仕方とは??】

お薬の与え方にはいくつか方法があります。

🔸食事やおやつに混ぜる
🔸投薬補助用のトリーツを使用する
🔸直接口の中に入れる

…などなど。それぞれ見ていきましょう!

 

🔸食事やおやつに混ぜる

お薬を与える方法というと、お薬の味やにおいを隠すために、普段の食事やおやつなどの美味しいもので包む方法が一般的かと思います。
しかし、それでも敏感にお薬だけ吐き出してしまったり、お薬が入っていると不思議とピタッと口にするのをやめてしまう…なんていう子も少なくありません💦

そういった場合に役立つのが『オブラート』!!薬局のお薬コーナーに行くと売っていますよ🛍
オブラートでお薬を包んでからおやつで包むと、比較的お薬に気付かずペロリと食べてしまう子も多いです😉
あとは、お薬を与える前後に何も入っていないおやつをちびちびと与え、その合間でお薬の仕込まれたおやつを与える…なんていうのもひとつ☝

 

🔸投薬補助用のトリーツを使用する

投薬補助用のトリーツもたくさん売っています!
しかし、投薬用トリーツってたくさんの種類があって悩んでしまいますよね💦
買ってみたはいいものの、全然食べてくれなくて無駄にしてしまったりとか…。

当院にご用意のある『グリニーズ お薬サポート』『ちゅ~るポケット』『おくすりちょーだい』はサンプルをお渡しすることもできますので、興味のある方はお気軽にお声がけくださいね!

 

🔸直接口の中に入れる

飲み薬を直接口の中に入れる際は、まず犬や猫が動かないように支えてあげる必要があります。
ご家族の方に協力してもらって一人に体を支えてもらったり、小さな犬や猫であればタオルやネットに包んであげると落ち着いてくれる場合があります。
支えることができたら、以下の手順で投薬します。

  1. 利き手ではない方の親指と人差し指~薬指で動物の頭をつかみ、ゆっくりと上を向かせる
  2. もう片方の親指と人差し指でお薬を一粒持つ
  3. お薬を持っている手の中指で下顎を押し下げ、動物の口を開ける
  4. 口が開いたら、舌の付け根あたりにお薬を落とし、すぐに口を閉じる
  5. 喉を優しく撫でてあげて、飲み込みを促す
  6. 動物が自分の鼻先を舌でペロッと舐めたら、飲み込みましたサイン!!
  7. 上手にできたら目一杯ほめてあげましょう!!!

 

【💊お薬を飲ませる際に避けるべきこととは??】

お薬を飲ませる際に注意していただきたいこと。
それは普段と同じテンションで接すること

お薬を飲ませる際に飼い主様が緊張してしまったり意気込み過ぎてしまうと、その緊張や圧が犬や猫に伝わってしまい、余計に飲まなくなる可能性があります😲
ですので、出来る限り飼い主さんもリラックス!普段おやつを与える感覚でお薬にも挑戦しましょう💪

また、飲んでくれないからといって無理やり飲ませたり、飲まないことを叱ったりすることも避けましょう。怖がってしまったり嫌なイメージがついてしまうことで、さらにお薬が嫌いになる原因になってしまいます😢

 

【💊困ったら動物病院に相談しよう!】

今回紹介した工夫をすることでお薬が飲めるようになる子もいますが、もちろん中にはどんな手を尽くしても絶対に飲んでくれない…💦という子もいます。
その子に合わせた飲み方のアドバイスや、飲みやすい形状のお薬への変更、診察室での投薬、いっそ無理やり飲ませず注射薬に変えてみる…などなど、一緒に考えていければと思います!

飼い主様だけで抱え込まずにご相談くださいね😉
相談することで解決の糸口が見えてくるかもしれません。
いつでもご相談お待ちしています!

 

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