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患者さん向け医院コラム

秋のお散歩には要注意!犬が食べると危険な植物とは??

 

 

 

秦野市・伊勢原市・平塚市・中井町・二宮町・小田原市のみなさまこんにちは🐾
愛玩動物看護師の若月です!🍊

愛犬とのお散歩は飼い主様にとっても楽しいひとときですよね。
涼しくなってきたことでわんちゃんにとってもお散歩のしやすい季節になりました。
お散歩中はクンクンといろんなところの臭いをかいでみたり、枯葉などを踏んだ時の感触を楽しんでみたり、
中にはパクっと植物を食べてしまう子もいたり…??😲

しかし、中には食べてしまうと命に関わるような事態に発展してしまう植物もあるので注意が必要です☝💦
今回は、犬が食べてしまうと危険な秋の植物についての解説と、もし食べてしまった時の対処法や予防策についてお話します🍂

 

 

【🍂お散歩時に気を付けたい危険な植物】

秋のお散歩で気を付けなければならない危険な植物には、次のようなものがあります。
🟢ヒガンバナ
🟢キョウチクトウ
🟢サフラン
🟢アヤメ
🟢キク
🟢ナンテン
🟢シクラメン
🟢銀杏やどんぐりの実 …など。

では、それぞれについて詳しく説明してきますね🌱

 

🟢ヒガンバナ

ヒガンバナは、見た目は美しいですが犬にとっては非常に危険な植物なのです。
ヒガンバナにはリコリンという毒素が含まれているため、誤って食べてしまった場合、この成分が犬の体に悪影響を起こします。

最初に現れる症状としては、吐き気や下痢、唾液の過剰分泌です。
さらに進行すると、犬は呼吸困難や異常な心拍変動が起こる可能性もあります。
最悪の場合は、中毒が進行して命に関わる事態にもつながりかねません。

 

🟢キョウチクトウ

この植物は、美しい花を咲かせる一方で、犬をはじめとして人間や他の動物にも中毒症状を引き起こす強い毒性があります。
さらに驚きなのは、毒性の含まれている場所!
花や葉、枝、根、実などのすべての部位と、その周囲の土にも毒性が含まれているんです💦

もし犬がキョウチクトウやその周囲の土を食べてしまった場合は、消化器系に影響を及ぼす可能性があります。
症状としては吐き気、嘔吐、下痢などが現れることが多くあります。また、口腔内や唇、舌に刺激や痛みを感じるかもしれません。重篤な場合には、脱水症状やショック状態に陥る可能性も考えられます.

 

🟢サフラン

サフランが犬に与える影響は、摂取量や犬自体の体重により異なります。
少量であれば重大な健康問題はないのですが、過剰摂取すると嘔吐や下痢、食欲不振などの消化器系の症状を引き起こす可能性があります。
さらに、動悸や息苦しさなどの呼吸器系の症状が現れる場合もあります。

 

🟢アヤメ

美しい花を持つアヤメは球根に有毒な成分が含まれています。
犬がアヤメの球根を食べてしまった場合、吐き気、嘔吐、下痢などの症状が現れる可能性があります。
更に唾液の分泌が増える、脱水状態になる、といった症状も見られることがあります。
重度の中毒症状が現れた場合は速やかな治療が必要になります。

🟢キク

キクの花や葉には、犬に対して軽度の毒性を持つ成分が含まれています。
犬がキクを食べた場合、通常は軽度の胃腸症状(嘔吐や下痢など)が現れる場合があります。
これは一時的なものなので、重篤な健康問題に発展する可能性は低いです。
しかし、中にはアレルギー反応が起きる可能性もあるため、様子をよく観察してあげてくださいね。

 

🟢ナンテン

ナンテンは実や葉に有毒な成分が含まれており、もし犬が食べてしまった場合は口内の刺激から始まり、嘔吐や下痢、食欲不振といった症状が出る可能性があります。
また、重篤な症状として呼吸困難や昏睡状態に陥る可能性も考えられます。

 

🟢シクラメン

犬がシクラメンを食べてしまった場合は、まず最初に口の中が刺激される可能性があります。
続いて嘔吐や下痢、食欲不振の症状が現れる可能性が高いです。
特に球根を食べてしまった場合は重篤な症状が出ることもあるので、非常に注意が必要です。

 

🟢ギンナンやドングリの実など

これらの実は、消化不良、嘔吐、下痢などの胃腸の症状を引き起こす可能性があります。
銀杏は特に胃腸に刺激を与え、犬にとっては消化しにくいものになります。
ドングリも同様で、タンニンという成分が含まれており、これが消化器系に悪影響を及ぼす可能性があります。
大量に摂取した場合は、さらに重篤な症状が現れる可能性もあるので特に注意しましょう。

上記に挙げた植物以外でも、食べてしまうと犬にとって有害である可能性があります。
飼い主様は植物の種類に関わらず、基本的に植物は犬に食べさせてはいけないと考えておくといいですね☝

 

 

【🍂どうして植物を食べたがるの?予防策はある??】

子犬や若い犬の場合は、単なる好奇心から食べてしまうことがあります。
植物から愛犬を遠ざけるとともに、様々なおもちゃで遊んであげることで好奇心を満たしてあげましょう。

反対に高齢犬の場合は、認知の衰えによって食べてしまうことがあります。
認知症を早期発見するためにも、定期的な健康診断を行い、必要に応じて獣医師からの指導に従って認知機能をサポートするサプリメントや食事の提供を行いましょう。

また、消化器系などに不調を抱えている場合や栄養が偏っている場合にも植物を食べてしまうことがあります😲
普段から総合栄養食を与えるなどバランスのいい食事を摂ること、毎日の食事の時間を一定にすること、朝起きる時間や散歩の時間を固定することなど、規則正しい生活を心がけ、健康の維持をすることがとても大切です🍀

寄生虫などに感染している場合や何らかの病気によって、普段は食べないようなものを食べたくなる場合なども原因として考えられます。寄生虫や病気はできるだけ罹らないようにすることが第一です。定期的に健康診断を受けて病気の早期発見をするとともに、寄生虫に関しては普段から予防薬での対策を行いましょう💪

他にも、ストレスなど精神的な要因が関わっているケースも考えられます。
愛犬に対して十分な時間を割き、安心できる環境を作りましょう。
お散歩や遊びもストレス発散になりますよ

予防策としては、お散歩中は愛犬から目を離さないようにするのが最重要!!!!👀
スマホを見ながらのお散歩は植物の誤食だけでなく、いろいろな事故の原因にもつながるため絶対にやめましょう!!!
また、お散歩コース自体を出来るだけ危険な植物のない道を選ぶことも、リスクを減らすには有効です。

 

 

【🍂もし食べてしまったら…??】

もしお散歩中に犬が何らかの植物を食べてしまった場合は、まずは直ぐに動物病院へ連絡することが大切です。


飼い主様ご自身の判断で様子を見て時間を置いたり、吐かせようとしたりするのは大変危険です💦

受診の際は食べてしまった植物や量、その後の体調の変化などが明確であると
診察や治療がスムーズになります
植物自体を持参したり、体調の変化があるのであれば時間や様子をメモに取っておきましょう

 

【🍂さいごに】

今回は秋のお散歩で犬が食べてしまうと危険な植物についてお伝えしました。
お散歩の時間はワンちゃんとの大切なコミュニケーションの時間ですよね。
愛犬とアイコンタクトを取りながら歩くことで、植物を食べてしまう危険も回避できるでしょう。
万が一、犬が植物を食べてしまった場合は、すぐに動物病院に連絡し、愛犬の命を守りましょう🍊

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