最新NEWS
東洋医学コラム30『秋のうちの子養生』

季節の変わり目、動物達の体も少しずつ変化しています。
暑かった夏が少しずつ終わり、激しい台風が来て、秋の気配を感じるようになってきました。
季節は変わっていくのだなぁと感じますね。
東洋医学では、季節ごとに自然界の特徴があり、それに合わせて私たちのからだも変化すると考えます。
秋は「燥(そう)」、つまり乾燥が特徴的な季節。
そして、夏の暑さで消耗したからだを休ませながら、これからやってくる冬に向けて少しずつ整えていく時期でもあります。
今回は、この時期に意識したい養生を3つご紹介します。
① 秋は「乾燥」に注意
秋になると、夏の湿気から一転して、少しずつ空気が乾いてきます。
東洋医学では、秋の「燥」は特に肺と関係が深いとされています。
ここでいう「肺」は、現代医学でいう肺そのものだけではありません。
東洋医学では、肺は呼吸だけでなく、鼻や喉、皮膚など、からだの外側との関わりも深いと考えます。
そのため
- 咳やくしゃみが気になる
- 鼻や喉が乾燥しているように感じる
- 皮膚や肉球が乾燥する
- 便が硬くなる
などの変化が起こることがあります。
もちろん、こうした症状にはさまざまな原因があり、「秋だから」「乾燥しているから」と決めつけることはできませんが。
ただ、季節が変わるときには、いつもより少し「うちの子の様子」を丁寧に見てあげることが大切です。
秋の乾燥対策
まずは、いつでも新鮮なお水を飲める環境をつくってあげましょう。
もともとあまり水を飲まない子であれば、食事に水分を加えたり、スープなどを利用したりする方法もあります。
また、室内が乾燥しすぎないよう、湿度にも気を配ってみましょう。
そして、皮膚や肉球、鼻、便の状態なども「いつもと違わないかな?」と観察してみてください。
小さな変化に気づくことも、養生のひとつです。
② 夏の疲れを、秋まで持ち越さない
「涼しくなったから、もう元気いっぱい!」……とは限りません。
夏の間、私たちが思っている以上に暑さの影響を受けています。
散歩の時間が短くなったり、冷房の効いた部屋で過ごす時間が増えたり、食欲が落ちたり、暑さで体力を消耗したり。
東洋医学では、暑い季節は「気」を消耗しやすいと考えます。
「気」は、からだを動かすエネルギーのようなもの。
そのため、夏の終わりから秋にかけて、
「なんとなく寝ている時間が増えた」
「以前より疲れやすい気がする」
「食欲にムラがある」
「散歩に行きたがらない日がある」
など、ちょっとした変化が見られることがあります。
もちろん、こうした変化が病気のサインである場合もありますので、長く続く場合や、元気・食欲の低下がはっきりしている場合には、年齢や持病なども含めて動物病院にご相談ください。
一方で、特に問題がなくても、季節の変化によって「少し休みたい」ということもあります。
涼しくなったからといって、急に運動量を増やすのではなく、様子を見ながら少しずつ。
夏の疲れをリセットするつもりで、十分な休息をとらせてあげましょう。
③ 秋の味覚を楽しみながら、食養生
秋になると、梨、れんこん、さつまいも、かぼちゃなどさまざまな旬の食材が出てきます。
東洋医学では、季節に合わせて食材を選び、からだを整えていく「食養生」という考え方があります。
乾燥対策に、梨などの水分を含む食材を利用するのも良いでしょう。
ただし、それぞれ体質も違いますし、持病や年齢、普段の食事内容によっても適したものは変わりますし、与えすぎればカロリーオーバーやお腹の調子を崩したりすることがあります。
「ちょっとした楽しみ」として。
様子を見ながら少しだけにしましょう
秋の養生で一番大切なこと
でも、実は秋の養生で一番大切なのは 「いつもと違う」に気づいてあげること。
- 食欲はいつもと同じ?
- お水は飲めている?
- ウンチは?
- よく眠れているかな?
- 散歩を楽しめているかな?
- 皮膚や毛の状態は?
こうした毎日の小さな変化は、飼い主さんだからこそ気づけるものです。
季節が変われば、からだも変わる。
だからこそ、今の状態をよく見て、その子に合ったペースで過ごさせてあげる。
それが、秋の養生です。
天気も体もゆらぐ季節、楽しんでいきましょう。
火曜・土曜 完全予約制で鍼治療してます
担当 大野真智子
