最新NEWS

患者さん向け医院コラム

フィラリア・ノミ・マダニ ワクチン接種などの予防診療の重要性について ~ワンちゃんネコちゃんに健康に長生きしてもらうために~

こんにちは、みかん動物病院の若月です!
犬や猫の健康管理では、「治療よりも予防」が基本です。
フィラリア症やノミ・マダニ、混合ワクチンで予防できる感染症など、命に関わる病気の多くは、人にも感染する可能性がありますが、事前の対策でしっかりと防ぐことができます☝

こうした予防医療は、愛犬・愛猫が健やかに暮らすための土台であり、飼い主様の経済的な負担を軽減することにもつながります。

しかしながら、
「予防医療ってどうして必要なの?」
「予防ってどんなことをすればいいの?」
「フィラリア予防やノミ・マダニ予防はいつから始めればいいの?」
「予防薬はなにを選んだらいいの?」
「予防薬のチュアブルタイプと錠剤タイプ…違いがわからない」
といった疑問をお持ちの飼い主様も多いのではないでしょうか??

そこで今回は、フィラリア・ノミ・マダニ、ワクチン接種など、予防診療の大切さについてわかりやすく解説していきます😉✨

 

■目次
1.「予防医療」はどうして必要なの??
2.予防の種類とその方法について
3.予防薬の形状の違いについて|愛犬・愛猫に最適な予防薬の選び方は??
4.予防医療の社会的意義とは
5.さいごに

 

【💉「予防医療」はどうして必要なの??】

予防医療の目的は「病気から守ること」であり、発症後に行う「治す医療」とは根本的に異なります。

ワクチン接種や寄生虫予防を定期的に継続することで、重い病気のリスクを下げ、より長い時間を健康に過ごせます。
たとえば、フィラリア症や狂犬病は死亡率が高く、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)も、犬では約4割、猫では約7割が命を落すと報告されています。
また、混合ワクチンで予防できる病気の1つである犬パルボウイルス感染症は、子犬の致死率が約90%もあるとされています。

こうした病気は、一度かかると治療が難しく、治療費用も高額になる傾向にあります。
しかし、多くは予防薬やワクチン接種であらかじめ防ぐことが可能なのです。

SFTSについてはこちらで解説しています

 

【💉予防の種類とその方法について】

犬や猫の代表的な感染症とその予防法をご紹介していきますね😉

 

<💥混合ワクチンについて>

混合ワクチンを接種することで防げる病気には、犬パルボウイルス感染症や猫カリシウイルス
感染症など、高い致死率や強い感染力をもつ病気が含まれます。

💙対策💙
混合ワクチンを年に1回接種
📌初年度は2~3回の追加接種が必要
📌猫では3種混合ワクチン・4種混合ワクチンから選べます
📌犬では5種混合ワクチン・7種混合ワクチン・10種混合ワクチンから選べます
📌犬の場合、レプトスピラ感染症単体のワクチンもあります
📌生活スタイルに合わせて適切なワクチンを選びましょう💡

 

<🐶狂犬病ワクチンについて>

発症すると致死率は100%で、人にも感染する非常に危険な病気です。

💙対策💙
狂犬病予防接種を年に1回接種
📌狂犬病予防接種は法律で義務付けられているので、必ず行いましょう
📌毎年3月に年度の切り替えがあります。
📌持病があり接種できない場合は「狂犬病猶予証明書」を発行します

 

<🦟フィラリア症について>

蚊が媒介する寄生虫で、感染すると心臓や肺に寄生し、咳・呼吸困難・食欲不振などの症状を引き起こします。
治療には入院や集中治療が必要になるため長期間を要し、途中で命を落とすこともあります。
治療費も高額になるケースがほとんどです。

💙対策💙
フィラリア予防シーズンに予防薬を月に1回投薬、またはフィラリア予防の注射を年に1回接種
📌フィラリア予防シーズンとは、基本的には蚊が出始めた1か月後から蚊がいなくなった1か月後までを指します。
📌しかし蚊は気温が15℃以上あると吸血を行うので、年間を通しての予防をおすすめしています
📌お薬を使う前には血液検査が必要な場合があります。自己判断せず、必ず確認しましょう。

 

<🦠ノミ・マダニについて>

ノミ・マダニが吸血することによって感染する感染症(バベシア症・SFTSなど)に感染すると貧血や発熱、黄疸などの症状を引き起こします。中には人にも感染する病気があります。

💙対策💙
月1回の駆虫薬を使用する
📌ノミは13℃以上、マダニは20℃以上の環境下で寄生するリスクがあります
📌冬でも暖かい室内などでは生息できるため、冬期も予防を継続する必要性があります⚠
📌チュアブルタイプや錠剤タイプ、スポットタイプなどの種類があります。
📌毎月の投薬が大変な方に、3か月に1回の投薬で済む製品もあります

 

【💉予防薬の形状の違いについて|愛犬・愛猫に最適な予防薬の選び方は??】

ノミやマダニ、フィラリアを予防するための予防薬にはさまざまなタイプがあり、愛犬・愛猫の性格・体質・年齢やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です☝

 

<チュアブルタイプ>

おやつのようなチュアブルタイプの予防薬(イラスト)
💙おやつのように与えられるため、投薬のストレスが少ない
💙嗜好性が高く、食べることが大好きな子におすすめ
💙味に敏感な子や食が細い子には不向きな場合も…

 

<錠剤タイプ>


💛コストを抑えられる
💛無味無臭のため飲ませる工夫が必要
💛おやつなどにくるんで食べられる子であればおすすめ
💛食事アレルギーのある子にも安心

 

<スポットタイプ>

スポットタイプの予防薬(イラスト)
❤首元の毛をかき分けて、皮膚に直接垂らして付けるタイプ
❤食べムラがあったり、お薬を飲むのが苦手な子におすすめ
❤投薬直後は「シャンプーできない」「塗布した部位を触らない」が鉄則
❤投薬した部位の被毛がべた付く

 

<注射タイプ(フィラリア予防のみ)>

注射タイプの予防薬
💚1回の注射で1年中効いてくれるので安心・楽ちん
💚月に1回の投薬が負担・忘れてしまう可能性のある方におすすめ
💚注射が苦手な子は不向き

 

このように、どのタイプにもメリット/デメリットがあります。
また、お薬の種類によっては「ノミ・マダニに効くもの」「フィラリアに効くもの」「ノミ・マダニ・フィラリアすべてに効くもの」とあるので、オールインワンタイプにするのか、ノミ・マダニ薬とフィラリア薬でお薬を分けるのか選んでいただくこともできます。
どのお薬を選ぶかは、価格・継続のしやすさ・安全性のバランスを考えることが大切です!
種類選びで迷われた方は気軽に相談してくださいね😉
一緒に最適なお薬を探していきましょう!!

 

【💉予防医療の社会的意義とは】

犬や猫の予防医療は、社会的にも大きな意味があります。

ノミやマダニが媒介する感染症には、人にも感染する「人獣共通感染症(ズーノーシス)」が含まれており、重症化すると命に関わるケースもあります。
こうした病気を防ぐことは、個人の対策にとどまらず、公衆衛生上の責任とされています。

さらに、ワクチン接種やノミ・マダニの予防は災害時の避難所の受け入れや、ペットホテル・トリミングサロンの利用条件となることも多く、万が一への備えとして欠かせません。

予防は、愛犬・愛猫の命だけでなく、家族の安心と社会の安全に貢献する大切な投資ともいえるでしょう☝

 

【💉さいごに】

今回は、
・予防医療の必要性
・予防の種類とその方法
・予防薬の形状の違いと選び方
・予防医療の社会的意義

についてお話しました♪

愛犬・愛猫をさまざまな病気から守り、元気に長生きしてもらうため、予防接種や予防薬の投与は忘れずに行いましょうね。この行動は飼い主様ご自身や社会全体を守ることにもつながります。

当院では、フィラリア検査や各種ワクチン接種、ノミ・マダニ・フィラリア予防薬のご相談・処方も実施しております。
予防のタイミングやお薬の種類など、ご不安なことがございましたら、いつでもお気軽にご相談くださいね🍊✨

 
 
■関連する記事はこちらで解説しています
犬や猫はどうして避妊去勢手術が必要なの?

ページトップへ