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犬と猫のけがに備える!|緊急時の対処法と準備しておくもの

みなさまこんにちは!
みかん動物病院、愛玩動物看護師の若月です🍊
犬や猫と暮らしていると、思いがけない怪我や事故に直面することがあります。
元気に遊んでいたはずなのに突然足を引きずったり、高い所から落ちて怪我をしてしまったりすると、とても不安になりますよね😨
そんな時に落ち着いて応急処置ができるかどうかで、その後の回復スピードや重症化のリスクが大きく変わってきます☝
そこで今回は、犬・猫が怪我をしてしまった時にできる応急処置法や、動物病院へ連絡すべきタイミングを解説します😉

■目次
1.けがをしやすい状況とはどんな時??
2.怪我の重症度を見極める
3.状況別の応急処置法とは??
4.動物病院連絡するタイミングと伝えるべき情報
5.緊急時に備える準備リスト!いざという時の必需品
6.安全な搬送方法と注意点
7.さいごに
【⚠けがをしやすい状況とはどんな時??】
まずは「どんな時に起こりやすいのか」を知っておきましょう。
知っているだけで、守れる場面がぐっと増えます。
<🏠室内で多い事故とは??>
🔸抱っこの高さや階段、家具からの落下
🔸ドアや引き戸に挟まってしまう
🔸うっかり踏んでしまう
🔸爪切りや毛のカット中に起きる皮膚損傷
🔸熱い飲み物や調理中の鍋、暖房器具による火傷
🔸狭い空間や穴にはまり、抜け出そうともがいて負傷
🔸食べてはいけないものの誤食(食材・小物など)
<🌳室外で多い事故とは??>
🔹交通事故
🔹他の動物とのケンカによる咬傷
🔹ガラス片や釘、鋭利な石などを踏んでの負傷
🔹落ちている危険なものの誤食
🔹熱くなったアスファルトやマンホールでの肉球の火傷
などなど。

「家の中だから安心」「いつものお散歩道だから大丈夫」…そう思ってしまう場所にも、危険はふっと入り込んでくることがあります。
大切な我が子を守るためにも、覚えておいていただけたら嬉しいです。
【🩺怪我の重症度を見極める👀】
怪我をした際、最初に見るべきポイントは「命に関わる緊急症状かどうか」です。
ここを見極めることが、その後の経過を大きく左右しますので、落ち着いてしっかり確認しましょう👀
<すぐに搬送が必要な重症状態>
⚠大量出血
圧迫止血しても止まらない・どんどん血が溢れてくる
⚠ショック症状
歯茎や粘膜が白い・体が冷たい・呼吸が浅くて速い(ハァハァしている)
⚠意識レベル低下
呼びかけても反応がない・倒れて横になったまま動けない
このような場合は様子見はいけません…!
応急処置よりも、一刻も早く動物病院へ向かうようにしてくださいね。
【🩺状況別の応急処置法とは??】
<切り傷・擦り傷・咬傷などの外傷>
出血している場合、まずは清潔なガーゼやタオルで傷口を2分程度強めに押さえ、圧迫止血を行ってください。
手足なら、そのまま固定してしまうのも有効です。
ただし、長時間の止血は血流障害を招くため、包帯の巻きっぱなしはNGです⚠

そのまま出血が止まってくれば、それほど緊急性は高くありません。
しかし、出血がなかなか止まらない場合や、犬や猫がだんだん元気をなくしていくなどの異変が見られる場合は緊急性が高いと考えられます。このような場合はすぐに動物病院に連絡しましょう💨
傷口の汚れがひどい場合は、そのままにしておくと傷口からの感染リスクが高くなります⚠
たとえ出血が止まっていたとしても、傷口に汚れがついている場合は洗浄をしっかりと行った方が良いので、出血の有無にかかわらず必ずご来院くださいね。

また、患部の痛みが強い場合は圧迫止血を行おうとすると、痛みから噛みついてくる可能性もあるので十分注意してください。
圧迫止血を行うのが難しい場合は無理に行おうとせず、安全第一で動物病院へ向かいましょう。
<外傷はないが足を引きずっている>
まずは犬や猫をできるだけ動かさないようにすることが大切になります。

🔻足を引きずって激しく痛がる
🔻突然足がだらんとしてほふく前進していた
🔻患部が腫れて熱を持っている
🔻地面に足を付けることができずに挙上している
上記のような場合は、骨折や脱臼、血栓、ヘルニアなどの比較的緊急度の高い状況が疑われますので、すぐに動物病院に連絡しましょう。
無理に動かそうとすると悪化の原因になる可能性があるので、移動の際はキャリーケースやベッドの上などに乗せて動きを制限し、できるだけ安静のうえ向かってくださいね。
<やけど>
やけどをした場合、どの様な状況でも緊急度が高いと考えられます。
とにかく最優先で患部を冷やすこと!☝
そうすることで火傷の進行を遅らせ、痛みを和らげることにもつながります。

まずは、火傷した部分を10~15分ほど冷やしましょう。
お風呂場のシャワーで冷水を当てて冷やすのが好ましいですが、お風呂場を怖がってしまう子も多いですよね。なのでそういった場合は無理にシャワーを当てなくても大丈夫!
保冷材やビニール袋に氷を入れたもので患部を冷やしながら、すぐに動物病院に連絡して向かってください。
特に猫の火傷は皮膚が薄くダメージが深部まで及びやすいため、応急処置を行った後は早めの受診が必要になります☝
市販のヒト用外用薬を塗るのは大変危険なので、自己判断で使わないようにしましょう!
<誤飲・誤食>
玉ねぎ・チョコレート・医薬品・洗剤・鋭利なもの・紐状のものなど、食べてはいけないものを誤食した場合、自己判断で吐かせることは危険です。
特に洗剤や化学薬品、鋭利なものを吐かせると食道損傷の危険があります。
必ず動物病院へ連絡するようにしましょう。
食べてしまったものと同じものや、食べてしまったものの残骸を持参していただけると診察時の手助けになります。
<落下事故>
犬や猫が高所から落下したあとは、歩き方が不自然・呼吸が荒い・鳴き方が弱いなどの様子がないか確認しましょう。
このような症状がみられた場合は内臓や骨へのダメージが疑われます。
無理に動かさず、タオルなどで体を包み、静かに病院へ搬送しましょう。
【⚠動物病院連絡するタイミングと伝えるべき情報】
緊急度の高い状況では、「とりあえず様子を見る」という判断が命取りになるケースも少なくありません😖
そのため、応急処置を行いながら同時に動物病院へ連絡することが大切になります。
連絡時には以下の情報が非常に役に立ちます。
💠状況
「大人が抱っこした位の高さから落ちた」「他の犬と喧嘩して噛まれた」
「熱いお茶をこぼしてしまった」「気付いたら足を引きずっていた」…など。
💠経過時間
「〇時間前に怪我をした」「出かけていた〇時から△時の間で怪我をした」
「今朝起きたら怪我をしていた」…など。
💠様子の変化
「出血が止まらない」「腫れが酷くなっている」
「ぐったりしてきた」「少しずつ元気が戻ってきている」…など。
💠怪我以外の体全体の異変
「ぐったりしていて動かない」「呼吸が早い」「震えている」…など。
💠持病の有無
「心臓病や糖尿病がある」「てんかん持ちである」…など。
これらの情報を事前に教えておいていただけると、緊急時にも迅速かつ的確に対応することができるので、動物病院での診察がスムーズに進みます。慌てず、しっかりと確認しましょう☝
【⚠緊急時に備える準備リスト!いざという時の必需品】
万が一の緊急時に備えて、ペット用の救急箱を用意しておくと安心です😉
●キャリーケース

安静かつ無理なく犬猫を運ぶために必要不可欠です。
無理なく伏せられるくらいのサイズを選びましょう。
●エリザベスカラー

自分で傷口を舐めてしまったり、痛みから気が立って攻撃してくるのを防ぐことができます。
首とカラーの間に指の第一関節が2本入るサイズのものがちょうど良いですよ。
●清潔で大きめのタオル

興奮して暴れてしまった場合に体を覆い、捕まえるのに役立ちます。
厚さがあって体をすっぽりと覆えるサイズのタオルがあると安心です。
傷口の圧迫にも用いることができます。
●氷嚢や保冷剤

お家にある保冷剤でも代用できますが、最近はペット専用の氷嚢(ひょうのう)もあるようです。
患部を冷やしたり、熱中症の疑いがあったりする時に活用できます。
●動物病院の連絡先リスト・既往歴のまとめ

休診日や診察時間、電話番号をまとめてリストアップしておきましょう。
また、飲んでいるお薬や持っている病気などがわかるメモがあるといざという時も安心です。
救急箱は定期的な中身の点検・更新が大切です。
気が付いた時にチェックするように心がけてみてくださいね✨
【⚠安全な搬送方法と注意点】
現在、日本には人のような公的な「ペット用救急車」は存在しませんが、一部の動物病院や民間団体では救急搬送サービスを行っている場合があります。
ただし対応地域が限られていたり、すぐに来てもらえないこともあるため、基本的にはご自身で安全な搬送方法を理解しておくことが大切です。
まず、怪我をした動物は受傷した際の興奮や痛みでパニック状態にあるため、突発的に逃げ出そうとしたり、思いもよらない力で暴れたり、周囲の人・動物を噛んでしまうこともあります。
タオルで顔を覆ったり、キャリーに入れたりして、周りの安全確保を優先し二次被害を防止してくださいね☝
特に脊椎損傷が疑われる場合は、板や硬いシートに体を乗せて動かさず搬送することが重要です。
もし移動用のケージがない場合は、段ボールなどを使用して脱走を防ぎましょう。
猫ちゃんの場合は洗濯ネットに入れるのも有効ですよ🐱

車での移動時は、クレートやキャリーケースをしっかりと固定することも大切です。
シートベルトを利用したり、同乗者にしっかりと支えてもらうことで、移動中の揺れを最小限に抑えることができます。
搬送中は、呼吸や意識の変化に注意し、変化があれば病院へ逐一報告するようにしましょう。
【⚠さいごに】
ペットの緊急事態はいつ訪れるかわかりません。
しかし、緊急時の対処法と動物病院への連絡体制を整えておくことで、被害を最小限に抑えることができます。
ただし応急処置はあくまでも一時的な対応。
必ず獣医師の診察が必要なのも忘れてはなりません☝
症状を自己判断してしまうことで、結果的に治りが遅くなってしまうケースもあります。
日頃から迅速な対応が取れるよう、備えておくことが大切ですね。
万が一の時にどうすればいいかわからず不安な場合は、どうぞお一人で抱え込まずにご連絡ください😉

