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患者さん向け医院コラム

犬の乾燥対策について

私たち人間と同じく犬も、肌質や季節によって皮膚が乾燥することがあります。
特に、冬になると湿度が下がりカサカサしてしまったりフケが出てきたりすることがあります。また、悪化してしまうとかゆみを伴うことも珍しくありません。
今回は、犬の冬の乾燥対策について詳しく解説していきます。

〇症状
皮膚が乾燥すると、皮膚がカサカサする、フケが増える、毛並みが悪い、などの症状が見られるようになることがあります。

〇原因
犬の肌の乾燥が特に気になるタイミングはシャンプー後が多く、トリミングに行ったあとや自宅でのシャンプー後などにフケが気になることもあるかと思います。

犬用のシャンプーは毛についた汚れをしっかり落とすために洗浄力が強く、肌が弱い犬は洗い上がりに乾燥してしまうことがあるためです

他にも、乾燥の原因は病気や栄養不良、物理的な乾燥(ヒーターなどの暖房器具)などがあります。

〇予防と対処法
乾燥のメカニズムは人間と同じなため、対処法も同じく保湿が有効です。
保湿は、シャンプーを変える、保湿クリームやワセリンを塗ることで行います。

全身の肌質が乾燥肌でカサカサしてしまう場合は、保湿効果のある薬用シャンプーがおすすめです
薬用シャンプーは様々な種類があり、目的によって選び方が異なるため、気になる方は病院にご相談ください。

保湿クリームやワセリンを塗布する場合は、乾燥が目立つ部分に塗ってあげると効果的です。
ワセリンは手ごろな値段でどこでも手に入り、無臭で犬も臭いを気にする心配がないためおすすめです。

保湿クリームは、より肌に潤いを与えることができますが、犬が気にして舐めてしまうことがあります。
基本的には舐めても問題ない成分でできてはいますが、舐めることで余計に乾燥して逆に症状が悪化してしまう場合があります。
その場合は、舐められない部分のみに使用したり、肉球などの舐めやすい場所に使用する場合は、上から靴下のようなカバーをかけて舐められないようにしたりすることで対策をしましょう。

〇まとめ
皮膚の乾燥はフケやかゆみ、皮膚病などの原因になることもあります。
犬の性格や乾燥している部位に合った保湿方法を見つけて、乾燥するシーズンを快適に過ごせるようにしましょう。
お困りの際はお気軽に獣医師にご相談ください。

 

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