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『犬と私の交換日記』阿部美奈子先生の本が発売されました。
こんにちは。看護師の石原です。
当院の非常勤獣医のグリーフケアアドバイザーの阿部美奈子先生の初の書籍が発売されました。
今回は、こちらの本を紹介させていただきます。
当院の受付で1200円で購入できますので、是非お手にとっていただければと思います。
ペットロスと言う言葉はよく、耳にします。しかし、『グリーフケアって??』
と思う方は、まだまだ多いと思います。
グリーフケアとは、不安や悲しみ、喪失感に寄り添う事。
『いつかは訪れる愛するペットとのお別れ・・・』
『昨日までは元気だった我が子が、急に病に・・・』
『本当に、この治療で良いのかな・・・』
そんなご家族のお気持ちに、そっと寄り添うこと・・・
そしてネガティブな事をポジティブに変換するためにお手伝いをすること、
ペットと家族の心の絆を守り、幸せな暮らしを守る事それが、グリーフケアなのだと思います。
阿部先生は、日本全国の動物病院を廻り、飼い主様やペットさんへのグリーフケアはもちろん、獣医療に携わるスタッフへの指導や講演などをされています。
グリーフケアと言うのは、人間の医療の現場では、当たり前のように行われているものです。阿部先生は、獣医医療におけるグリーフケアの先駆者とも言える人です。
今回は、そんな阿部先生にインタビューしてみました。
16年前から展開してきた動物医療グリーフケアを一冊の形にしてお届けしたいと思っていたときに、Retrieverというマガジンを制作している出版社とご縁がありました。
昨年、コロナのためにロックダウン、帰国が叶わなくなたっため、今こそ、この本を作成するときだと決意しまして執筆に専念、編集部と協議を重ねながら誕生したのが「犬と私の交換日記」です。完成までには悩んだり、迷ったり、決して妥協せず、編集者と議論も重ねながら、作成していった結果、動物医療グリーフケアを16年間実践してきた私にしか作れない一冊になったと思っています。
この本には私が待合室診療やカウンセリングで飼い主さんに問いかける質問を50載せています。
どんなときもペットの味方となり診療していくためには、まず目の前のこのコのことを知っておくことが大変重要なのです。
ペットと家族がどのように出会い、どんなお気持ちを込めて名付けたのか、どんな日常を続けてきているのかなど、ペットと家族の絆を大切に、この信頼関係を断ち切ることなく、どんなときも互いが出会えた幸運をお守りにしてハッピーライフを続けていただきたいと思います。
質問に答えながら、読み進めていくと、自然にペットと自分自身のグリーフに気づき、自らグリーフケアができるようになっているような、そんな一冊になっています。
そうです!猫のイラストが人気のリサラーソン氏とのご縁に恵まれ、個性的な犬のイラストを提供していただけたことも幸運に感じています。リサラーソン氏の描いた犬たちが私に代わり、全国の仲間たちのもとに、グリーフケアを伝える「犬と私の交換日記」を運んでいってくれると思うと、幸せな気持ちになります。みかん動物病院に来院されたみなさまにもぜひご愛読していただけますとうれしいです。わがコと家族のオンリーワンの一冊を作ってくださいね。
ペットを愛する全ての方におすすめです。
グリーフは人にもペットにも表れる自然な心情で、身近に存在します。
子育てにも役立つヒントがいっぱいですので子育て中のママさんにもおすすめです。
また成長されていくお子さんと一緒に綴っていくこともできます。
ストレスを抱えやすい現代ではストレスの原因となっているグリーフを知り、向き合えることで不安や恐怖が和らぐでしょう。
コロナの出現によって当たり前に日常が変化してしまった今、心に抱える心情もグリーフなのです。自信がなくなっていたり、気持ちが弱っていると感じたり、笑顔が少なくなっているように感じていらっしゃる方にも読んでいただきたい一冊です。
はい、質問の中には「犬特有」の内容もありますが、グリーフは動物種にかかわらず共通に現れる心情です。
グリーフケアはペットライフの中で、ペットが元気に生きているときからエンディング、亡くなったあとまで、ペットと家族のハッピーライフを永遠に守っていくために大切な考え方です。ぜひ猫ちゃんやうさぎ、小鳥など小動物の飼い主さんにも読んでいただきたい一冊です。
以上、インタビューでした(^^)
現在、阿部先生は家族、愛犬愛猫とマレーシアに居住しております。
コロナが落ち着き、日本への移動が可能になりましたら、当院にも待合室カウンセリングで来ていただける日がくるかと思います。また、先生への相談やカウンセリングご希望の方は石原までお気軽にお問い合わせ下さい。お待ちしております。