症例紹介
整形外科
前十字靭帯断裂
前十字靭帯とは、後ろ足の膝関節内にある靱帯です。
様々な原因により部分断裂や完全断裂を起こします。
犬の後肢跛行(はこう)の原因として比較的多くみられます。
当院では内科療法(安静・鎮痛剤・体重管理・サポーターなど)や外科手術(TPLO法やLS法)による治療を行います。
◎ 脛骨高平部水平骨切り術(TPLO法)
術前のレントゲン検査にて、骨切りラインやプレートの位置決めを行います。
断裂した前十字靭帯を確認し、除去します。
半月板の損傷がある場合は、半月板切除も同時に行います。
術前の計画通りにプレートを設置します。
【術後レントゲン】
術後は3日間テーピング包帯をし、ケージレスト(安静)にしながら歩行運動を開始し、リハビリをスタートします。
術後1週間くらいは術部の腫れや痛みにより負重を嫌がりますが、徐々に足をついても膝関節が安定しているため骨のズレによる痛みは生じません。術後1年後にはほぼ100%歩行機能が回復するというデータもあります。
1週間から10日で抜糸を行い終了です。定期的なレントゲン撮影によるチェックを行っていきます。