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犬や猫が食べてはいけないものとは?|中毒を防ぐために知っておきたい食材と対処法

こんにちは!
みかん動物病院の若月です🍊
「欲しそうに見ているし、ちょっとだけなら大丈夫かな…」
そんな思いから、ついご自身の食べ物を愛犬・愛猫にあげてしまったことはありませんか?
ですが、その“ちょっとだけ”が、思わぬ中毒に繋がり、命を危険にさらしてしまうこともあるんですよ😲
人間にとっては普通の食べ物でも、犬や猫にとっては有毒な成分が含まれていることがあります💦
誤食は、飼い主様の愛情から生まれる行動だからこそ、あらかじめ「何を与えたらいけないのか」を知っておくことが重要です☝
そこで今回は、犬や猫に与えてはいけない食べ物と、もし誤って食べてしまった時の対応方法についてご紹介します🍀

■目次
1.犬や猫に与えてはいけない代表的な食べ物
2.意外と知られていないけど実は危険な食べ物
3.危険な食べ物を食べてしまった時に引き起こされる症状は??
4.誤食してしまった時の正しい対処法
5.さいごに
【🍚犬や猫に与えてはいけない代表的な食べ物】
犬や猫にとって危険な食材は少なくありません💦
中には少量でも重篤な症状を引き起こすものもあるため、日頃から十分な注意が必要!
特に猫は中毒に対して敏感な傾向があり、少量でも体調を大きく崩すことがあるので、より一層注意が必要です⚠
🐶…犬にとって危険な食べ物
🐱…猫にとって危険な食べ物
🐶🐱…犬にも猫にも危険な食べ物

🐶🐱チョコレート・カカオ製品・カフェイン
チョコレートやカカオに含まれるテオブロミン、コーヒー・紅茶・エナジードリンクなどに含まれるカフェインは、犬や猫が分解するのがとても苦手な成分です。
少し食べただけでも中毒症状を引き起こすことがあり、嘔吐・下痢・震え・不整脈・興奮・けいれんなどの症状を引き起こす可能性があります。

🐶🐱ネギ類(玉ねぎ・にんにく・らっきょうなど)
ネギ類に含まれる有機硫黄化合物は赤血球を破壊してしまう作用があります。
その結果、貧血・血尿・ぐったりするなどの症状が現れることがあります。
加熱しても毒性は消えないため、カレーや煮物、スープなどの残り物にも注意が必要です⚠

🐶🐱ぶどう・レーズン
ぶどうやレーズンは、犬や猫の腎臓に強いダメージを与えることがあります⚡
詳しいメカニズムはまだ解明されていないのですが、少量でも急性腎不全を引き起こすことがあるためとても危険💦
決して与えないようにしてください。
🐶🐱アルコール類
アルコールは犬や猫にとって強力な毒。
ごくわずかな量でも、神経症状や呼吸抑制、意識障害を引き起こす可能性があります。
お菓子や料理に含まれるアルコールも見落としがちなので注意が必要です☝

🐶🐱生の魚介類(特にイカ・タコ・エビなど)
生の魚介類に含まれるチアミナーゼという酵素が、体内のビタミンB1を分解してしまうことで、食欲不振・けいれん・運動障害などの神経症状につながることも。
また、消化不良を起こしやすいため、基本的に生の魚介類は与えないようにしましょう🐟
🐶🐱牛乳
犬や猫には乳糖を分解する「ラクターゼ」という酵素の保有量が少ない子が多いため、下痢やお腹の不調を引き起こしやすいです。
人間用の牛乳は避け、与えるならペット用のミルクが安心🍼
もし人間用を飲ませるのであれば、倍以上の水で薄めたり、ごく少量から飲ませてみて、その後お腹を壊してしまわないかよく観察する必要があります。
🐶キシリトール
ガムや一部の甘味料、焼き菓子などに使われるキシリトールは、犬にとって猛毒。
体内で急激にインスリンが出て血糖値が下がり、命に関わる危険があります💦
少量でも危険なため、キシリトール入りの商品は絶対に与えないようにしましょう!
🐱犬用のフードやおやつ
犬用フードやおやつには、猫に必須なタウリンなどの必須栄養素が含まれていないことが多く、長期的に与えると栄養不足に陥る可能性があります⚠
ご飯やおやつは、必ず猫用に作られたものを選ぶようにしましょう!
【🍚意外と知られていないけど実は危険な食べ物】
「えっ、これもダメなの??」と驚いてしまうような食べ物が、実は犬や猫の体に悪影響を及ぼし危険なことがあります⚠普段の生活の中で気を付けたいものをいくつかご紹介しますね。
🔸調味料のきいた食べ物(塩分・油分が多い食品)
私達には普通の味付けでも、犬や猫には塩分や油分が多すぎることがあります。
過剰な塩分は腎臓に、過剰な油分は膵臓などの消化器に負担をかけるので、味付けされた料理は基本的には避けてくださいね!
🔸骨付きのお肉
特に鶏の肉は割れると鋭くなり、喉や胃腸を傷付ける危険性があります💦
喉に刺さる・腸を傷付ける・閉塞を起こすといった事故も起こりやすいので、美味しそうに見えてもあげない方が安心です。
🔸パン生地や発酵食品
生のパン生地は胃の中で発酵して膨らみ、胃拡張や胃捻転といった重篤な症状を引き起こすことがあります💦
発酵食品も塩分やアルコール成分が含まれているものが多いので注意しましょう!
🔸カビの生えた食品
カビにはマイコトキシンという有毒な物質を作る種類もあり、けいれんやふるえなどの神経症状が現れることがあります。
ドライフードは冷蔵庫に入れるとカビてしまうので、保管の際には冷蔵庫へ入れるのは避けてくださいね!
少しでも怪しいな…と思ったら、絶対に与えないようにしましょう😖
【🍚危険な食べ物を食べてしまった時に引き起こされる症状は??】
食べたものの種類や量、その子の体格、年齢、体調によって異なりますが、
💥嘔吐・下痢
💥ふるえ・ふらつき・けいれん
💥呼吸が荒くなる・呼吸困難
💥よだれが増える
💥元気がなくなる・ぐったりする
💥尿の色が濃くなる(血尿)
💥意識が朦朧とする
こうした変化が見られることがあります。
すぐには現れないケースもあるので、食べた直後に「大丈夫そう!」と思っていても、体内で中毒が進行していることがあるため、安心はできません⚠
【🍚誤食してしまった時の正しい対処法】
危険な食べ物を誤って口にしてしまった場合、一番大事なのは「落ち着いて行動すること」
🔹まず「何を・いつ・どれくらい」食べてしまったのか確認・記録
・食べたものの名前(商品名)
・食べた量や大きさ(おおよそでOK)
・食べてしまった時間帯(食べてからどれ位経っているか)
・食品のパッケージや容器(あれば持参)
これらをメモしておくと、病院での対応がスムーズになります✨
🔹誤食に気付いたら、症状がなくてもすぐに動物病院に連絡!
自己判断で「様子を見よう」としてしまうと、症状が進行し重症化する恐れがあります。
気が付いたらすぐに病院へ連絡しましょう💨
🔹夜間や休日の場合は救急対応の動物病院へ
時間が経つほど危険性が高まることもあるので、「明日でいいか!」は絶対に避けてください💨
そのためにも、日頃から夜間や休日診療に対応している病院を把握しておくと安心ですね🍀
🔹自己処置で吐かせない
中には絶対に吐かせてはいけないもの(洗剤・鋭利なもの・金属など)もあります。
無理に吐かせると、食道や胃の損傷・誤嚥などのリスクが高まり、かえって危険💦
必ず動物病院の指示を仰いでください。
【🍚さいごに】
「これはあげても大丈夫かな?」と、少しでも迷った時は、与える前に一度調べる習慣を付けることが、思わぬ誤食を防ぐ第一歩になります👑
また、誤って危険なものを口にしてしまうことは、どんなご家庭でも起こりえること。
だからこそ、食品の保管環境を見直すことや、緊急時に連絡できる動物病院の情報を控えておくことも、日頃からできる大切な備えです。
愛犬や愛猫の「食」の安全は、飼い主さんのちょっとした工夫で守ることができます。
毎日のご飯時間を安心して楽しめるように、一緒に気を付けて行きましょうね😉

