症例紹介

東洋医学科(鍼・漢方)

非ステロイド系消炎鎮痛剤もレーザーも効果がなかったシニア犬の例

【19歳 トイプードル 雌】

 

〈主訴〉

前肢を痛めて、他院で鎮痛剤とレーザーを1週間以上やり少しずつ改善してるが、まだ前肢をかばって辛そう。

 

 

〈診察〉

もともと背湾姿勢(背中が丸まっている)で腰が痛そう。触診でどうやら頸部痛もありそうでした。

前肢の問題はもしかしたら単純な捻挫のようなものの可能性が高い。けれど、もともとの年齢的な関節などの問題もあるので、なかなか回復しないのだろうと診断しました。

 

 

〈治療〉

「体力・気力をあげる漢方」と「頸部の違和感を除くための漢方」を処方←ここで痛み止め漢方チョイスではないのが東洋医学の面白み^^。

「違和感のありそうな頸・腕・腰部の局所の鍼」と「アンチエイジング的なねらいのツボに鍼」

 

 

次の1週間後の治療の時には

「1回やってすぐに動きがよくなりました。前足もすぐに使えるようになりました。漢方も喜んで飲んでくれて、食欲が増えました。続けていきたいです。」

「良かったです。漢方も体質にあってますね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も、月に1回、鍼治療を続けています。

その中で、先日、19歳の誕生日を迎えました^^。

背中は曲がったままですし、歩き方はゆっくり。

若い子のように飛び跳ねたり、パンっとしたハリはないかもしれない^^;。

けれど、その年齢に応じた「元気」があります。

最初の頃は、じっと鍼を受けてましたが、その後は少しイヤイヤしてみたり、ちょっぴり頑固なところが長生きの秘訣でしょうか(笑)。人間でも長生きの人って頑固だったりするし(笑)。

 

 

19年ってすごい年月ですよね。

穏やかに楽しく、歳を重ねていきましょう。

「目指せ、20歳の成人式!!振袖着てお祝いだ〜笑」

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