症例紹介

皮膚科・耳鼻科

全耳道切除

犬の外耳炎は通常、洗浄や点耳薬などの内科治療が行われますが、悪化したり慢性化して完治が難しい場合には、外科的手術が適応になることがあります。

耳の中(外耳道)が炎症で腫れた結果、石のように硬くなってしまったり(石灰化)、耳の中にイボ(良性の腫瘍)がたくさん出来てしまって、耳の中の環境が常に悪い状態が続いてしまう場合があります。そんな場合に全耳道切除術を行うことにより、痛みや毎回嫌がる耳掃除から解放され、生活の質の向上が期待されます。

 

外耳道に多数の腫瘤(イボ)を認め、炎症にてただれと出血を認めている状態。

痛みの為、耳の処置は毎回大暴れの状態でした。

 

 

摘出した外耳道は全体に腫瘤があり、ただれを伴っている状態で、鼓膜の奥(鼓室胞)には膿が溜まっている状態でした。

 

 

手術後の外貌です。

耳の穴がなくなりますが、2週間位で抜糸が出来ます。

術後は大嫌いな耳掃除から解放されて快適な生活を送ることが出来ます。

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