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患者さん向け医院コラム

甲状腺機能亢進症について

甲状腺とは頚部の気管に付着しており
甲状腺ホルモンというホルモンを分泌する臓器のことです。
甲状腺のホルモンの主な働きとして体を作っている全身の細胞の代謝を上昇させます。
つまり体の成長、食べた物の代謝や体温の調節など
生活していく上で大事な働きを担っています。


では甲状腺機能亢進症とはどんな病気でしょうか?

人ではバセドウ病とも言われています。高齢な猫で多く、
甲状腺ホルモンが多量に放出されることで、

・よく食べているのに痩せてくる
・嘔吐、下痢が認められる
・活動性の上昇、性格が変わる       

などが認められます。

また甲状腺ホルモンは心筋に負担をかけるため放っておくと
肥大型心筋症になることがあります。
診断方法は血液検査でホルモンを測定することでわかります。
治療は飲み薬やヨウ素を制限したフードがありますが、
腎機能が低下している子(BUN,CREの上昇)、高血圧症があるような子などでは
治療を始めて体調が悪くなることがあります。
また薬には副作用があるため、用量を慎重に決めなければなりません。
上記なような症状がある子は血液検査することをおすすめします。

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